スマホ依存症の原因 なぜ中毒になるのか徹底分析


スマホの普及に伴いスマホ依存症の人が急増しています。しかも半数の人がスマホの使いすぎによる体調不良を感じてるといいます。

主婦A
うちの子、この頃スマホに夢中でトイレやお風呂にまでスマホ持ち込んでるのよ!

主婦B
うちの子も、夜中までスマホで遊んでるから朝も起きれないのよ(^^;; スマホ首で、いつも頭が痛いって言ってるわ…


わが子がスマホに熱中するあまり、日常生活でさまざまな支障が出てきたり体調不良を起こすと、親御さんとしては、とても心配ですよね。

スマホは、使い場所を選ばないので、いつどこでも使える便利さゆえに中毒になりやすく、特に子供のスマホ依存症は、成績低下、不登校などの問題行動のほかに、ネット上でのトラブルや犯罪被害に巻き込まれる怖れも高くなります。

最初は軽い遊びのつもりで始めたのが、いつのまにか本格的なスマホ依存症になってしまうのは、一体なぜなのでしょうか。

今回は、子供がなぜスマホ中毒に陥ってしまうのか、その原因について徹底分析しました。

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スマホ依存症になる原因

スマホする女子高生

スマホ依存症になるまでには、いくつかの段階があります。日常的な使用で、やめたいときにやめられるなら問題ありません。

最初のうちは、ゲームを楽しんでいても勉強もきちんとやり自己管理が出来ています。さらに進行していくと暇さえあればスマホをいじるようになり、時々約束した時間より長引くことはあっても、この段階では日常生活にほとんど支障は出ません。

さらに進んでいくと、勉強も食事もそっちのけでスマホに熱中するようになり、注意すると逆切れします。いつもイライラしていて親子げんかが繰り返され、成績も落ちていき学校も休みがちになります。

こうなると病気のレベルです。この段階では迷わず専門家に相談しましょう。スマホ中毒になると、本人の努力だけでは回復は困難になります。


スマホ依存症に陥る原因には、いくつかの要因が考えられます。

■ スマホ依存症の原因 ■
歩きスマホする女子学生
1 ネット要因 
    ネットそのものの特徴が依存症を作り出す
2 本人の心理的要因 
    本人の性格や心理状態(憂うつ・不安・疎外感・対人恐怖など)が依存症を生む
3 家庭環境要因 
    家庭崩壊、親が権威的または放任主義、家族間のコミュニケーション不足
4 社会環境要因  
    厳しい学歴社会、社会的ストレス、代替となる遊び文化の不足、健康的な情報文化の未形成など

それでは、一つひとつの要因について、さらに詳しく見ていきましょう。

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ネット要因


中高生がスマホにのめり込む対象は、男子はオンラインゲーム、女子はLINEなどのSNSです。

では、なぜオンラインゲームやLINEが、若者の心をそれほどトリコにするのでしょうか。

★★ ゲーム ★★
スマホに夢中になる男の子A

ゲームは、夢中になってプレイし続け、最悪、突然死する若者までいます。

食べることも眠ることも忘れてゲームに熱中する若者たちの脳の中では、いったい何が起きているのでしょうか。

1998年、もっとも権威ある科学雑誌「ネイチャー」に掲載された論文で、人がゲーム依存症になる原因が、脳レベルで明らかにされています。

ゲームをプレイすると、脳内のドーパミンが著しく増加します。ドーパミンの増加は快感を引き起こし、快感欲しさに、もっとゲームがしたいと思うようになります。

しかし、ゲームを繰り返しやっていると徐々に感度が鈍くなり、快感が薄れていきます。そこで、脳は、以前と同じ程度の快感を得ようとして、よりいっそうゲームにのめり込むことによって、ドーパミンの放出がさらに増えていくのです。


たとえば、コカインや覚せい剤の投与も、ドーパミンを大量に放出させます。他の研究によると、ゲームのプレイによる脳内のドーパミンの上昇は、スピードのような覚せい剤を投与したときのドーパミンの増加量に匹敵するとの報告もあります。

つまり、若者たちが寝る間も惜しんでゲームに熱中し、やり出したら止まらなくなり、やめさせようとすると暴力沙汰にまでなってしまう理由は、麻薬中毒患者が麻薬を欲しがるのと同じで、脳内のドーパミンの快感欲しさによる行動なのです。

人間にとって、このドーパミンの快感は、食欲や睡眠欲といった生理的欲求を上回るほどの強さを持っているため、重度のスマホ依存(ネット依存)になってくると、食べることも眠ることもしないでゲームに没頭して死亡するケースもあります。

スマホに夢中の男の子

「タイム」誌によると、ビデオゲーム(コンピュータゲームのこと)にこうした麻薬的な依存性があることは、ゲーム開発者の間では、公然の秘密だといいます。タイム誌が接触したあるゲーム開発者は、匿名を条件に次のように語っています。

「ビデオゲームはすべてアドレナリンを出せるかどうかにかかっている。アドレナリンを出させる一番手っ取り早い方法は、やられると思わせることだ」

交換神経からアドレナリンがもっとも盛んに血液中に放出されるのは、やるか・やられるかという危険の中で、必死に戦うか、逃げている瞬間です。そして敵を倒し、危地を逃れたとき達成感とともに、脳の中ではドーパミンが放出されることになります。

覚せい剤を打ったときも、ギャンブル中毒の男がギャンブルをしているときも、アドレナリンとともに、ドーパミン・レベルの上昇が起きています。

ゲーム開発者は、今にもやられそうな状況を、できるだけリアルに体験させるシチュエーションを作ることで、体にはアドレナリンを、脳内にはドーパミンを溢れさせます。

アドレナリンやドーパミンが溢れるゲームを作ることは、必然的にゲームの麻薬性を高めることに他ならないのです。

つまり、ゲームは、最高の叡智を傾けて中毒を起こしやすく設計された一種の合成麻薬だということです。

(出典:脳内汚染 岡田尊司著)

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★★ LINE ★★
スマホ依存の女子学生

スマホ依存症で、ゲーム以外に中毒になりやすいものとして挙げられるのは、LINE、Twitter、FacebookなどのSNSで、中でも若い世代に圧倒的な人気があるのはLINEです。

LINEの特徴は、やりとりが教室や部活動や友達グループなどの、リアルな人間関係に直結していることです。仲良し数人でグループを作ってやり取りしたり、クラブ活動の連絡や相談、試験勉強中に励まし合ったりもします。

若い世代は、リアルな友だち関係維持のために、のめりこんでいく傾向があります。話題についていけなくなったり、仲間はずれにされるのではないかという不安や、遊びや活動に誘われなくなる心配からスマホから離れられなくなるのです。


いくつものグループに属していて、誰かの発言があれば読んで、すぐに返信します。読んだか読まないかがわかるので、「既読無視」「既読スルー」をすると仲間はずれになるかもしれないという脅迫性があります。

学校帰りの電車、夕食後、入浴前、寝る前など、こまめにチェックしなければならなくなり、夜中まで熱中して、睡眠不足になることも珍しくありません。

本人は楽しんでいるつもりでも、スマホを絶えず気にして朝から夜までチェックする毎日のために、疲労していることも多く、いつもだるそうにしていて朝起きられないなどの「LINE疲れ」と呼ばれる状態を引き起こします。

ネットいじめ
また文字のやりとりだけでは相手の表情が見えないため誤解を招きやすくなり、仲間の間でのトラブルが増幅され、グループはずしなどのいじめに発展することも少なくありません。

周りに流されやすい子ほど、LINEに依存しやすくなるので注意が必要です。

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本人の心理的要因


スマホの使用時間が長くなればなるほど誰でもスマホ依存症になる可能性はありますが、依存症になりやすい性格の人がいます。

■スマホ依存症になりやすい子供の特性
スマホ依存症の男子
対人コミュニケーションが苦手
こだわりが強い
不安が強い
自己表現が苦手
衝動のコントロールが苦手
自己肯定感が低い
発達障害
身体障害




集団になじめない子、自己管理が苦手な子、何事にも意欲が持てない子などは、一晩中スマホに没頭して朝起きれなくなり遅刻が増え、次第に欠席が増えていきます。

また対人関係が苦手で、こだわりがあるアスペルガータイプの子供や、注意が転々として多動なADHDタイプの子供は、スマホ中毒に陥る危険性が高くなります。

吃音(きつおん)や口蓋裂から会話が苦手な場合や、身体障害で外出に苦労が伴う場合などは、スマホが社会との接点を持つ有効な道具になりますが、ただしネット世界のコミュニケーションにハマりすぎないように注意が必要です。

※ゲーム依存症になりやすい子供のタイプについては、こちらの記事もご参考になさってください。→ ゲームは子供に悪影響!時には最悪の結末も…

※スマホ依存症が重症化していく段階別症状の変化と対策については、こちらの記事もご参考になさってください。 → スマホ依存症から子供を守る!ネット中毒の症状と対策

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家庭環境要因


親子の会話
家庭環境や生育環境も、スマホ依存症を引き起こす原因のひとつと考えられています。

たとえば親がスマホ中毒になっていると、子供が四六時中スマホでゲームをしていても何も感じません。つまり、親のネットに対する意識が、子供をスマホ中毒にさせるか、させないかの重要なポイントになります。

また両親の不仲などの不安定な家庭環境や、子供に関心の薄い親の場合など、家族関係が希薄になると、子供は心の空洞を埋めようとしてネットの世界に温もりを求めてスマホ依存症に陥っていく場合もあります。


■スマホ依存症になりやすい家庭環境
家庭不和A
家庭内でやすらげない
両親の不仲
虐待
父親の存在感が薄い
厳しすぎる親
子供に関心のない親
家族関係が希薄
家族で日常を楽しんでいない
一人で過ごす時間が長い



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社会環境要因


いじめが辛いB
子供のスマホ依存には、きっかけがあることも多く、ある問題からの回避や逃避が原因となることもよくあります。

一昔前と違って、今は地域社会に子供たちが安心して遊べる居場所が少なくなってしまったことも、ネットの世界に子供たちが吸い込まれていく要因のひとつでしょう。


■スマホ依存症になりやすい社会環境

子供の孤独、気の合う友人がいない
家庭とは別の安心できる居場所がない
スマホ依存の男子学生A 自分の力を生かせる場がない
友人とのトラブル
いじめや暴力被害
教師など身近な大人との関係
厳しい規制の重圧、反発
教室や課外活動の荒れ
成績低下・授業がわからない
試験・受験の圧力
周囲の期待の圧力




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スマホ中毒になる原因をよく理解した上での対策を!

スマホを見る女性A
子供たちがスマホ中毒になっていく背景には、様々なきっかけや特徴があります。多くの場合、学校や家庭が子供たちにとって楽しく過ごせる場所になっているかどうかが問題となります。

仲のよい友達がいない、学校になじめない、家庭が温もりのある安らぎの場所になっていない場合など、子供たちはネットの世界に現実逃避していきます。

スマホ依存症を予防したり治療したりするためには、単にスマホを禁止したり規制するだけでなく、子供たちがネットの世界に入り込んでいくこうした原因をよく理解した上での対策が大切です。

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参考書籍
  • ネットに奪われる子どもたち 清川輝基編著 古野陽一・山田眞理子著
  • ネット依存症から子どもを救う本 樋口進著
  • ネット依存から子どもを守る本 キム・ティップ・フランク著
  • 脳内汚染 岡田尊司著



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