ノロウイルスの症状!大人は下痢に要注意!脱水症状を防ぐコツ


毎年初冬になると流行るノロウイルス。ノロウイルスに感染して、死にそうな苦しみを味わった人も多いと思います。

ノロウイルスは乳幼児から高齢者に至るまで幅広い年齢層で毎年多くの感染者を出しますが、ノロウイルスに感染した時の症状は、大人や子供や高齢者では違いがあるのでしょうか。

今回は大人のノロウイルスの症状について取り上げてみました。

ノロウイルスの症状!大人は下痢が重症化しやすい

腹痛で苦しむ女性
ノロウイルスの症状をまとめてみました。

ノロウイルスの症状
  • 潜伏期間は、24~48時間
  • 主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、差し込むような腹痛
  • 発熱は、微熱程度(38℃以下)
  • 頭痛・筋肉痛を伴うこともある
  • 症状は通常1~3日続くが、後遺症は残らない
  • 症状消失後もウイルスの排出は続く(通常は1~2週間ほど。感染から1ヶ月後もウイルスの排出が続くこともある。)
  • 不顕性感染は30~50%ほどある

不顕性感染(ふけんせいかんせん)とは、感染していても表面的には症状が出ていない状態のことをいいます。やっかいなのは自覚症状がなくても他人への感染力はしっかりあることです。


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症状は、必ずしも全ての症状が出るわけではなく、嘔吐だけであったり下痢だけの場合もあり個人差があります。また高齢者施設での集団発生に見られる特徴としては、高齢者のノロウイルス感染の初発症状は、嘔吐が多いと報告されています。

大人と子供のノロウイルスの症状の特徴は、一般的には、嘔吐は子供と高齢者に多く、下痢は大人と高齢者に多く見られます。

下痢は水溶性で、1日数回から酷いときには20数回も見られ、トイレ通いで辛い状態となります。血便は、通常はありません。

ノロウイルスの場合には特に、嘔吐が突然、強烈に起きるのが特徴です。吐物には胆汁(緑色)が混じることがあります。

一般的には、これらの症状が10数時間~数日(平均1~3日)続いた後、自然治癒し、後遺症も残りません。

ポイント!
  • 下痢は大人と高齢者に多い
  • 嘔吐は子供と高齢者に多い

しかし、乳幼児、高齢者などの抵抗力の弱い人がノロウイルスに感染すると、脱水症状になりやすく、また吐いた物を喉につまらせて窒息したり、高齢者では吐いた物を誤嚥することで誤嚥性肺炎を起こして重症化することがありますので注意が必要です。

誤嚥(ごえん)とは…
食べ物や唾液が、食道ではなく気管に入ってしまうことを誤嚥といい、高齢者のように気管から吐き出す力がなくなると誤嚥が原因で誤嚥性肺炎を引き起こします。

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ノロウイルスの脱水症状回避の決め手は経口補水液!

いざノロウイルスを発症してしまった時には、ノロウイルスに効く治療薬はないので脱水症状を悪化させないための対症療法を行ないます。

嘔吐・下痢の症状が治まるまで、こまめに少量ずつ水分補給を行ないますが、この時に、お茶・白湯・水などを飲むと、かえって体液を薄めてしまい状態が悪くなることがあります。

ノロウイルスを発症した時には、深刻な脱水症状を招かないためにも、電解質を含み吸収スピードを速めるために適度なブドウ糖も入っている経口補水液(ORS)がお勧めです。

経口補水液
経口補水液(けいこうほすいえき)とは
  • 下痢・嘔吐・発熱などによる脱水症状の治療に使われるもの
  • 食塩とブドウ糖を水に溶かしたもの

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高齢者の場合には、もともと体液の量が少なく嘔吐・下痢が始まった時点で既に脱水症状を起こしている場合もあります。

高齢者は、水やお茶を飲もうとしますが、そんな時に塩分などの電解質が入っていない水分を飲み続けると、酷い場合には意識障害や呼吸困難を引き起こすことがあります。

大人も子供も、嘔吐・下痢の症状が始まったら出来るだけ早く経口補水液を摂ることで脱水症状の重症化を防ぐようにしましょう。


経口補水液の豆知識
脱水症状や下痢で大腸からの水分吸収ができなくなっている時に、ブドウ糖と食塩を同時に与えると、小腸から栄養分が吸収される時に同時に水分も吸収される仕組みが明らかになり、それが経口補水液の発明につながりました。

コレラなどで脱水症状を起こして危険な状態にある患者に対して、経口補水液をスプーンで与えるだけで優れた救命効果があるとされ、発展途上国を中心に急速に広まりました。

下痢・嘔吐・高熱の時に病院で点滴を受けることがありますが、経口補水液は点滴よりも効果的という報告もあり、手術前の点滴を経口補水液に切り替える病院も出てきました。


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★ドクターによる経口補水液の飲み方を説明してる39秒の動画です。↓



経口補水液の飲み方は、少しずつゆっくり飲むことが大切です。最初はスプーン1杯ぐらいを1~5分おきに飲んで、吐かないようなら1回分の飲む量を少しずつ増やしていきます。一度にたくさん飲むと吸収しきれずに吐いてしまい、余計に状態が悪化することがあります。

経口補水液は、OS-1(オーエスワン)などの市販されてるものもありますが、ご家庭で手軽に作ることもできます。市販のもののほうが効果は高いですが、緊急時に手元に買い置きがない場合、塩と砂糖と水で簡単に作れます。経口補水液のレシピはいろいろありますが、中でも一番簡単に作れるものをご紹介します。

経口補水液の作り方
【用意するもの】
  • 湯ざまし1リットル(または水1リットル)
  • 砂糖40g(大さじ 4と1/2)
  • 食塩3g(小さじ 1/2)
【作り方】
湯ざまし1リットル(または水1リットル)に砂糖40gと食塩3gを入れて、よく混ぜるだけで出来上がり♪

下痢・嘔吐が始まったら、脱水症状が進まないうちに出来るだけ早く経口補水液を摂るようにしましょう。

家庭で作った経口補水液は、雑菌がどうしても入り込んでしまうため、作ったら遅くても当日中には飲むようにしましょう。

家庭での経口補水療法は、大人から子供まで幅広く行なえる脱水症状の予防法です。専門の医師達も勧めています。


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上の動画の中の説明にもありましたが、市販のものは、WHO(世界保健機構)のガイドラインに基づいて作られていますので、それに他の物を加えると必要な電解質が摂れなくなる場合がありますので、出来るだけそのまま飲むようにしましょう。


ただし、市販のOS-1などは、他の飲料に比べてナトリウムとカリウムを多く含んでいますので、ナトリウム・カリウムの制限を受けていらっしゃる方は、医師にご相談なさってください。市販のOS-1についての詳細は、OS-1公式サイトをご覧ください。


ノロウイルスで嘔吐・下痢の時はスポーツドリンクはNG

スポーツドリンク3種類
ノロウイルスの時に、ポカリスウェットのようなスポーツドリンク(イオン飲料)を飲む人がいますが、スポーツドリンクは経口補水液よりも電解質濃度が低く、糖質濃度も高くなっています。

下痢・嘔吐で失われるのは水だけではなく電解質も失われるので、スポーツドリンクでは電解質濃度が低すぎることと、また糖分が高すぎると、かえって吸収が悪くなり下痢の症状を悪化させてしまいます。

下痢・嘔吐の症状で脱水症状が悪化しやすいノロウイルス発症時には、経口補水液の補給が重症化を防ぎます。

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お子さんや嚥下機能が弱まってる高齢者に経口補水液を飲ませる際には、ゼリータイプのほうが飲ませやすいかもしれません。

経口補水液は、健康時に飲むと「まずい」と感じますが、脱水症状の時に飲むと、割りと抵抗なく飲めるようです。言い方を変えれば、経口補水液を「美味しい」と感じた場合には、脱水症状が進んだ状態だともいえます。

経口補水液を飲むのを嫌がり、脱水症状がひどくなった場合には、病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。


こんな症状が出たら、すぐに病院へ!

病院
ノロウイルスの症状が激しく出た場合、病院に行ったほうがいいのかどうか迷う場面も出てくると思います。病院に行くまでの間に、吐いてしまいそう、下痢が止まらない、どうしたらいいんだろうと迷うこともあるでしょう。

脱水症状が悪化した場合、中程度(口の中が乾いてネバネバする・尿量が減ってきた)までは経口補水液を摂りながら家庭で対処することが可能です。

しかし次のような症状が見られる場合には、病院への受診がすぐに必要です。

【大人の場合】
このような症状が出たら病院へ! ◆尿が出なくなる
◆目が落ち窪む
◆脈や呼吸が速くなっている
◆反応が鈍くなる
◆神経が過敏になっている 

参考:教えて!「かくれ脱水」委員会

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またご家族に小児がいらっしゃる場合、下記のような症状が出た場合には、早めに医師にご相談なさってください。

【小児の場合】
泣いても涙が出ない
皮膚、口、舌が乾燥している
目が落ちくぼんでいるようだ
呼吸が荒く眠りがち、あるいは機嫌の悪さが続く
1日の水様便の回数が6回以上
血便がある
おう吐が続く
皮膚が冷たく肌色が青白い
3ヶ月未満の乳児で38℃以上
3ヶ月~36ヶ月の乳幼児で39℃以上の熱がある

引用:かくれ脱水journal

ノロウイルスの場合、下痢止めは、回復を遅くすることがあるので使用しないほうがいいでしょう。まれに下痢が長びいた場合には、下痢止めの薬を病院から出されることもありますが、最初からの下痢止めの使用は避けましょう。

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ノロウイルスは入浴中にも注意を!

ノロウイルス時の入浴

ノロウイルスは熱に弱く、食品の場合は中心部が、85℃~90℃で90秒以上加熱すると失活化(不活化)するといわれていますが、お風呂の温度では(40℃前後)ノロウイルスを失活化できないので感染します。

下痢をしている人の入浴は最後にし、浴槽に入る前にお尻の周りを洗い流すことが大切です。また下痢をしている人が入浴した後は浴槽を塩素消毒なさってください。海外ではプールで感染した事例もあります。

また下痢の時や症状がなくなってからもしばらくは、水洗トイレで流すときには、ふたを閉じて流すようにすると飛沫感染予防になります。感染者とのタオルの共有も避けましょう。

ノロウイルスは、症状がなくなってからも、しばらくは便からウイルスの排出が続きますので注意が必要です。

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ノロウイルスの症状のまとめ
ノロウイルスは、11月頃から流行が始まり、12月~翌年1月にかけて発生のピークを迎えます。そのあとも3月頃まで流行が続き、夏には患者数が激減するものの1年中患者の発生は見られます。

大人のノロウイルスの症状は、下痢が重症化しやすい傾向がありますが、通常は1~3日で回復します。高齢者の場合は、嘔吐も下痢も多く見られますが、吐物による誤嚥性肺炎の危険性がありますので注意深く見守る必要があります。

ノロウイルスを発症したら、速やかに経口補水液を摂り水分補給を心がけることで脱水症状の重症化を防ぎましょう。また周囲へ二次感染を広めないための予防も心がけるようにしましょう。



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