日焼けによるシミの種類別対処法 家庭でのケアとクリニックでの治療


日焼けでシミができてショックを受ける女性の画像

(;゚Д゚)アラヤダ!! またシミができてる!

年齢を重ねる度に、日焼けするとシミができやすくなるのが悩みの種!私のシミとの戦いは、20代の頃から始まり、かれこれもう○十年です。

その間、高い美白化粧品を買いあさったりもしましたが、残念ながらあまり効果は感じられませんでした。それどころか顔中吹き出物だらけになり皮膚科通いになったことも(^^;;

長年のシミとの戦いの中で、シミには美白化粧品によるケアが有効なものと、そうでないものとがあるということが分かってきました。

「日焼けによるシミを消したい!でも、美白化粧品でシミがなかなか消せない」とお悩みの方に、今回は、シミのタイプ別による効果的な対処法をご紹介したいと思います。

私の長年の経験から学んだことも含めて、日焼けによるシミを消す方法と、シミができないように予防する方法の2つの観点から、徹底リサーチした内容をお伝えしますね。

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日焼けによるシミの対処法は、シミの種類によって異なる

日焼けによるシミを鏡の見て気にする女性
シミは、日焼け(紫外線)などの刺激により、肌の中でメラニン色素がつくられるためにできます。

美白化粧品には、肌の中でメラニン色素が作られるのを防ぐ作用があるので、美白化粧品でケアすれば、シミは薄くなるものと私は考えていました。

ところが実際は、そう簡単ではないようです。シミには、原因やでき方によって幾つかの種類があり、タイプによって対処法も違ってくるそうです。

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★日焼けによるシミの最も多いタイプ

たとえば、私たちを悩ますシミの中で最も多いタイプは「老人性色素斑」。これは日焼けの積み重ねによってできます。

老人性色素斑という名前から中高年にしかできないシミと勘違いしやすいですが、老人性色素斑は早い人では20代からでき始めます。

この老人性色素斑は、ごく薄い初期の段階であれば美白化粧品が有効です。

しかし、しっかり定着してしまった老人性色素斑は、メラニン色素が皮膚の深い部分にあることも多く、さらに表皮が厚くなるなど皮膚の構造自体が変化してしまっています。

そうなると、幾ら高い美白化粧品を使っても、残念ながらシミは消せません。

その理由は、美白化粧品には、肌の中でメラニン色素が作られるのを防ぐ作用はあっても、変化してしまった皮膚構造を元に戻す作用まではないからです。

つまり…

  • 美白化粧品は、シミの予防はできても、できてしまったシミに対しては無力のことが多いのです。
↑ ここが分かっていると、私のように無駄なお金を使わなくて済みます。

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★日焼け後に肩や背中にできる小さなシミ

背中と肩にできた日焼けによるシミ
また海などで急に日焼けしたあとに、肩や背中にできる小さな花びら状のシミ(花弁状色素斑)の場合にも、美白化粧品はあまり効果が期待できません。

このタイプのシミは、レーザー治療で取るのが確実です。美容皮膚科医によると、このタイプのシミは、その他のケアで消すことはなかなか難しいそうです。


もし、美白化粧品をずっと使っているのに効果が感じられないという人は、まず自分のシミのタイプを見極める必要がありそうです。

では次に、シミには具体的にどんな種類があるのか、シミのタイプ別にシミを消す有効な対処法と予防法について一緒に見ていきたいと思います。

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シミのタイプ別対処法


美容関係の著書を数多く出版されている美容皮膚科医 吉木伸子先生によると…

  • シミには大きく分けて6つの種類がある
  • 美白化粧品が効きやすいタイプと効きにくいタイプのシミがある

6つの種類のシミの特徴と対処法を下記にまとめましたので、あなたのシミがどれに当てはまるのかをチェックしてみてくださいね。

【シミの6つの種類】

老人性色素斑A
脂漏性角化症A
老人性色素斑
脂漏性角化症
雀卵斑(ソバカス)A
炎症性色素沈着A
雀卵斑(そばかす)
炎症性色素沈着
肝斑A
花弁状色素斑A
肝 斑
花弁状色素斑


★老人性色素斑

老人性色素斑 【特徴】
  • シミの中で最も多いタイプ
  • 日焼けの積み重ねによってできる
  • 別名「日光性黒子(にっこうせいこくし)」とも呼ばれる
  • 数mm~数十mm大の丸い色素斑であることが多い
  • でき始めは薄い茶色をしている
  • 次第に濃く、はっきりとしてくるのが特徴
  • 何年も経つうちに脂漏性角化症になっていくものもある

【できやすい部位】
  • 頬骨の高い部分、頬全体、体にもできる

【原因】
  • 日焼け(紫外線)・老化

【対処法】
  • ごく初期のうっすらとしたシミなら美白化粧品やピーリングが有効
  • シミが濃くなり輪郭がはっきりしたものは、レーザー治療で消せる

【予防法】
  • 毎日のUVケアを徹底させる

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脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)

脂漏性角化症A 【特徴】
  • 平らなシミがイボのように盛り上がってきたもの
  • 老人性色素斑からできることもある
  • よく見ると、イボの表面はボツボツとしているのが特徴
  • 20代前半の人でもできることがある
  • 手の甲などにできる茶色いシミも、このタイプが多い
  • 色は茶色、黒色、淡褐色、肌色、白っぽいものまでさまざま
  • 大きさは数mmから2~3cmほどのものまである
  • でき始めに、かゆみを伴なう場合もある
  • 皮膚がん(悪性黒色腫)や日光角化症(皮膚がんの前段階)と似ているので要注意

【できやすい部位】 
  • 頬骨の高い部分、こめかみ、額
  • 体にもできる

【原因】
  • 日焼け(紫外線)・老化

【対処法】
  • 美白化粧品は効果なし
  • レーザー治療(主に炭酸ガスレーザー治療)や液体窒素による凍結療法が有効
  • 凍結療法は保険がきくが、後に色素沈着を残すこともあるので注意が必要
  • レーザー治療のほうがきれいに取れる

【予防法】
  • 毎日のUVケアを徹底させる


★花弁状色素斑

花弁状色素斑 【特徴】
  • 海などで急激に日焼けしたあとに、肩や背中にできる小さなシミ
  • よく見ると、丸い形ではなく花びらのような形をしていることから、こう呼ばれる
  • 日焼けの積み重ねというよりは、一度の強い日焼けでできるシミ
  • 日焼けをしてから数年後に現れることもあるので要注意

【できやすい部位】 
  • 背中、胸

【原因】 
  • 紫外線(特に海水浴などによる急激な日焼け)

【対処法】 
  • 美白化粧品ではほとんど消えない
  • レーザー治療が有効(地肌が日焼けしている状態だとレーザー治療は出来ない)

【予防法】
  • 海やプールなどでは背中や胸などボディーにもUV対策を徹底すること

では次に、シミの発症要因に日焼けが直接関係していなくても、日焼けによって色が濃くなるタイプのシミについても見ておきましょう。

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雀卵斑(じゃくらんはん)(そばかす)

雀卵斑(ソバカス) 【特徴】
  • 小さなシミをそばかすと呼ぶことがあるが、厳密にはそばかすは遺伝的なものを指す
  • そばかすの遺伝体質を持っている人は、10代の頃からでき始める
  • 色白の人に比較的多い
  • そばかすのシミの形は、丸ではなく三角や四角

【できやすい部位】 
  • 鼻を中心に頬骨のあたりに散らばったようにできる

【原因】 
  • 遺伝

【対処法】 
  • 理論上は美白化粧品の効果が出るはずだが、遺伝的要素が強いためか、あまり薄くならないことが多い
  • 日に当たると、さらに濃くなるのでUV対策は必要
  • レーザー治療でもキレイに消すことができるが、再発することもある
  • フォトフェイシャルやオーロラなど顔全体にかけるIPLという光で治療するほうが簡単で、近年はこちらが主流

【予防法】
  • 遺伝なので完全には防げないが、日に当たると更に濃くなるので日焼け対策は必要


★炎症性色素沈着

炎症性色素沈着 【特徴】
  • ニキビ跡や傷跡などが茶色くシミになって残ったもの
  • 頬からあごにできるニキビは、特に炎症性色素沈着を起こしやすい
  • ニキビの上から日焼けすると、さらに沈着する
  • 足や腕にできた虫さされの跡がシミのようになって消えないのも、このタイプ
  • むだ毛を毛抜きで抜いて、毛穴のまわりが炎症を起こして黒く跡になるのも、このタイプ
  • 肌をこする習慣(メイクをコットンで拭き取る、強い力でマッサージする)のある人は、炎症性色素沈着を起こしやすい
  • 肌に合っていない化粧品を使い続けて炎症を起こし、色素沈着になっている人もいる
  • 炎症性色素沈着は、原因を取り除けば数ヶ月で自然に消えることもあるが、何年もかかるケースもある
  • 上から日焼けすると消えにくくなる

【できやすい部位】
  • 体のどこにでもできる

【原因】
  • ニキビ、傷などによる炎症
  • 間違ったスキンケアで叩いたり、こすったりする刺激でできる

【対処法】 
  • 美白化粧品が有効。オススメの成分はビタミンC誘導体
  • ピーリングが一番即効性がある
  • ビタミンCイオン導入も効果的
  • レーザー治療は不向き

【予防法】
  • 炎症を起こすような刺激を肌に与えないこと
  • 肌をこするようなスキンケアをしている人はすぐに止めること
  • ニキビや傷などが出来た時は、日焼けしないようにパウダーファンデーションを塗る
  • 体の傷跡には、テープを貼って紫外線を防ぐなどの工夫をする

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肝 斑(かんぱん)

肝斑 【特徴】
  • 女性ホルモンのバランスが乱れることで表れるシミ
  • 頬骨のあたりにモヤモヤと左右対称にできることが多い
  • 妊娠中やピル服用時、更年期の人によく見られる
  • 色は、薄い茶色もしくは灰色
  • 形は太いハケでサッと塗ったような感じ
  • 鼻の下や額にできることもある
  • 点々もしくはポツポツと丸くできるシミは肝斑ではない

【できやすい部位】 
  • 頬骨の高い部分
  • 額、鼻の下

【原因】 
  • 女性ホルモンのバランスの乱れ

【対処法】 
  • 美白化粧品は有効だが、それだけでは消えないのでピーリングやビタミンCイオン導入を併用すると良い
  • トラネキサム酸という内服薬を数ヶ月服用すると、薄くなることが多い
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」という漢方薬が有効なこともある
  • 美容皮膚科ではアルブチン、油溶性甘草エキス、コウジ酸、ハイドロキノンなどの成分がよく用いられる
  • 近年、高性能レーザーが開発されて肝斑のレーザー治療が可能となった
チェック

トラネキサム酸は全ての肝斑に有効というものでもないので、1~2か月内服して効果が見られない場合は、服用をやめること。

トラネキサム酸は止血剤なので、血栓ができやすい人(動脈硬化がある人など)は、内服できないこともある。心配な人は市販薬は使わず、美容皮膚科で相談を!

肝斑の場合、レーザー治療の効果がなかったり悪化するケースもあるので、治療に当たっては信頼できる医師を見つけてよく相談すること。



【予防法】
  • 規則正しい睡眠とバランスのよい食事を心がける
  • 肝斑は紫外線で悪化することがあるので、UV対策を忘れずに
  • ストレスによるホルモンバランスの乱れが、肝斑を濃くするとも言われる
  • 上手なストレス解消法を見つけて、ストレスをため込まない工夫をする

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シミの種類別による対処法が分かったところで、では次に、シミの対処法を「自宅でできる対処法」と「美容クリニックでできる対処法」とに分けて、更に詳しく見ていきましょう。


自宅でできる日焼けによるシミの対処法

自宅でシミのケアをする女性
自宅でできるシミの対処法には、大きく分けて下記の5つがあります。

自宅でできるシミの対処法

  1. 美白化粧品
  2. ホームピーリング
  3. ビタミンCイオン導入
  4. 日焼け対策の徹底(シミを増やさない・シミを濃くしない)
  5. 抗酸化力のある食品を摂る

それでは、一つひとつ詳しく見ていきたいと思います。


★美白化粧品

美白化粧日でシミを消したい女性
美白化粧品で改善できる可能性のあるシミは、ごく薄い初期の老人性色素斑、炎症性色素沈着、肝斑、雀卵斑です。

「○○ホワイト」という美白っぽいイメージで売られている化粧品でも、実際は美白成分が入っていないものも中にはあるので注意が必要です。

美白成分にはいろいろな種類がありますが、人によって成分との相性があり、効果の出方は人によって違います。肌の様子を見ながら、自分に合うものを見つけるのがコツです。

美白化粧品を選ぶときのチェックポイント

  1. 美白成分が配合されていることを確認して選ぶ
  2. ライン使いの美白化粧品の場合、すべてのアイテムに美白成分が入っているとは限らない
  3. 美白成分は、化粧水より美容液やクリームに多く配合されていることが多いので、オススメは顔全体につけやすい美容液やクリーム

美白化粧品は、基本的にシミ消しよりもシミを予防する効果のほうが高いので、シミが気になる部分だけに使うのではなく、顔全体に使うのがコツ。


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ちなみに美容皮膚科では、ビタミンC誘導体やカモミラETなどの抗炎症効果のある成分をよく使うそうです。理由は、かぶれにくいことと、アンチエイジング効果も同時に期待できるためです。

【美白化粧品の成分】
成 分 名働 き
アルブチン
エラグ酸
ルシノール
ビタミンC誘導体
プラセンタエキス
油溶性甘草エキス
(グラブリジン)
ハイドロキノン
トラネキサム酸
メラニン色素をつくりだす酵素の働きを抑える。
リノール酸メラニン色素をつくりだす酵素の量を減らす。
カモミラET
t-AMCHA
(t-シクロアミノ酸誘導体)
トラネキサム酸
肌に紫外線があたったことを、メラノサイト(メラニン色素をつくる細胞)に伝える情報をブロックする。


★ホームピーリング

日焼けによるシミのお手入れをする女性
美白ケアにピーリングをプラスすると、より効果が高まります。ピーリングはニキビ痕などの炎症性色素沈着にとても有効です。また肝斑や初期の老人性色素斑にも効果的です。

ピーリングとは酸などを使って古くなった角質を取り除き、肌の代謝を促すこと。肌の代謝は加齢とともに衰えるため、肌の内側でつくられたメラニン色素が排出されにくくなってきます。

そこでピーリングにより、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を早めることによってメラニン色素を排出するスピードを高めます。

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またピーリングをすると余分な古い角質が取れるので、美白化粧品の浸透が高まるというメリットもあります。

ピーリング化粧品には、さまざまなタイプがありますが、自宅で行うには肌への負担が少ない洗い流すタイプがオススメです。ピーリングの後、肌が赤くなるようなら、同じものを使うのは止めて、もう少し弱いものから試すといいですよ。

ピーリング後は、肌が乾燥しやすくなったり紫外線の影響を受けやすいので、保湿とUV対策はしっかり行ってくださいね。


★ビタミンCイオン導入

ビタミンCイオン導入
イオン導入とは、美顔器などの弱い電流を使ってビタミンC誘導体などの美容成分を肌に浸透させる方法です。

日頃のスキンケアではなかなか取れないシミでも、ビタミンC誘導体をイオン導入することで、シミが少し薄くなることがあります。

週に1~2回で、3~6か月続けると、肝斑や炎症性色素沈着に効果が現れます。ただし、はっきり沈着した老人性色素斑には効きません。

ピーリングとセットで、古い角質を取った肌にイオン導入を行うと、より効果的です。家庭で使える美顔器は美容クリニックで行うイオン導入よりは効果は弱めですが、頻繁に行えるのがよいところです。

ただし、妊娠中の方・授乳中の方、ペースメーカーなどの機械や金属類が体内に入ってる方は医師に相談なさってください。


★日焼け対策を徹底する

シミ予防で帽子とメイクで日焼け対策を徹底する女性
シミ対策で一番大事なことは、シミができないように、シミが濃くならないように日頃の日焼け対策を徹底することです。外出時は、顔にはパウダーファンデーションを塗り、帽子、日傘でUV対策を常に忘れないようにしましょう。

ちょっと近くまでなので、スッピンでいいやと思ってると、私のように後で後悔することになりますよ。

パウダーファンデーションの粉は、紫外線を反射する効果を持つので、きちんと塗っていれば日常の紫外線なら十分カットしてくれます。


★抗酸化力のある食品を摂る

シミ予防に効果的な食材盛り合わせ
シミを作らないためには、体の外からだけでなく体の内からのケアも大切です。

シミ予防には「美白ビタミン」とも呼ばれるビタミンCが有効です。ただし、ビタミンCは摂りだめができないので、1日数回に分けて摂取することが必要です。

その他にもビタミンA、E、ポリフェノールなども有効で、これらを多めに摂ると、肌が紫外線のダメージを受けにくくなります。

シミ予防のために摂り入れたい食品や、反対にシミができやすくなる食品については、過去記事「◆日焼け後の顔のケア!赤く腫れてヒリヒリする痛みを瞬時に取る対処法」の中でも詳しく紹介してありますので、そちらもご参考になさってくださいね。

チューリップのライン
自宅でのシミのケアで十分な効果が得られない場合には、美容クリニックを利用するという方法もあります。

では次に、美容クリニックでは、どのような方法でシミを消す治療を行っているのかを一緒に見ていきましょう。


美容クリニックでの日焼けによるシミの治療法


「美容皮膚科」や「美容外科」などで医師が行うシミの治療には、どのようなものがあるのでしょうか。代表的なものをあげてみました。

美容クリニックで行うシミの治療法

  1. レーザー治療
  2. 光治療
  3. ケミカルピーリング
  4. ビタミンCイオン導入
  5. 美白の塗り薬
  6. 飲み薬
  7. プラセンタ注射


★レーザー治療


レーザー治療(ルビーレーザー、ヤグレーザー、アレキサンドライトレーザーなど)は、皮膚の正常な部分には傷をつけずに目的のシミの部分だけを焼いて除去します。

照射する瞬間に、ゴムをパチンとはじいた程度の痛みがありますが、一瞬で終わります。術後はかさぶたのように黒くなり、1~2週間ではがれていきます。治療当日から洗顔とメイクが可能。

治療後3か月以内に日焼けすると、シミは再発しやすくなります。治療後はファンデーションでのカバーが必要になります。

【費用】
1ヶ所3000円~5000円程度から

【治療期間】
1回で済むものから5回以上くり返し行うものまでさまざま


★光治療


小さなシミが顔全体に数十個も散らばってできている場合は、レーザーでなくIPLなどの光治療器を用います。光治療には、フォトフェイシャル、フォトセラピー、オーロラなど様々な呼び名(施術名)があります。

顔全体への照射を3~4週間おきに数回くり返すと、シミをかなり減らすことができます。ただし、地肌が日焼けしている人には、この治療は向きません。

また深いシミもこの方法ではとれません。茶色くて小さな(5mm以下くらいの)シミを消すのに適しています。術後に日焼けするとシミが再発するので、ファンデーションによるUV対策は必須。

【費用】 
医療機関により異なるが、1クール(5~6回)で10万円~30万円が目安

【治療期間】 
3~4週間おきに5~6回照射


★ケミカルピーリング


ピーリング剤と呼ばれる酸を皮膚に塗り、皮膚の角質をはがし肌の代謝を高めることで、古いメラニン色素が排泄されてシミが薄くなる効果があります。

自宅で行うホームピーリングよりもクリニックで行うケミカルピーリングのほうが濃度も高いので、より高い効果が期待できます。

ピーリングがもっとも効果的なシミは、炎症性色素沈着。その他、飲み薬で薄くならない頑固な肝斑にも用いられます。

シミだけでなくニキビやニキビ痕、小じわ、毛穴にもピーリングは有効です。

多少赤くなることはありますが、即日メイクして外出可能。腫れることはありません。きちんとした効果を出すには、2~4週間に1回、計5回以上受ける必要があります。

【費用】 
1回5000円~2万円程度


★ビタミンCイオン導入


ビタミンC誘導体を顔に塗り、電極をあててイオン導入し、真皮に浸透させる方法。単純に肌につけるだけより、数十倍浸透が高まるといわれています。ピーリングなどで古い角質を取り除いたあとに行うと、さらに吸収率がアップします。

イオン導入用の美顔器は、さまざまなものが市販されていますので家庭でも行うことができます。ただし、自宅で行うイオン導入は、クリニックで行うものよりは効果は弱めです。確実性を求めるならば美容クリニックでイオン導入を受けたほうがいいでしょう。

ただし、電気を使う治療なので、脳内クリップ、ペースメーカーなど体内に金属が入ってる人は受けることができません。

【費用】 
1回2000円~1万円程度


★美白の塗り薬

シミを消すためにお手入れする女性
美容皮膚科では、レーザーが効かないタイプのシミには、塗り薬とピーリングでシミを治療することもあります。

美容皮膚科で出す塗り薬にはいろいろなものがあり、院内で調合したものを出しているところもあります。価格も数百円程度のものから1万円以上するものまで様々です。

シミ治療によく使われる塗り薬の成分
  • ハイドロキノン(メラニンの生成を抑制。ピーリングやレチノイン酸と併用することで相乗効果)
  • レチノイン酸(トレチノイン)皮膚のターンオーバーを活性化
  • ビタミンCの化粧水
  • コウジ酸のクリームなど

どれが効くかは個人差があり、また市販の美白化粧品よりも絶対的に優れているというものでもないようです。

しかし市販の化粧品は、配合濃度の安全規制などがあります。その点、医師が独自に処方する場合にはそのような規制がないので、美容皮膚科で出される塗り薬は高濃度のものを使用できるというメリットがあります。

ただし、高濃度のものを用いた場合、かぶれなどのトラブルは起こりやすくなるので、定期的に通院しながら使用することが必要です。


★飲み薬

シミの治療のために飲み薬を飲む女性
シミの中でも肝斑は、飲み薬が有効なことがあります。トラネキサム酸という内服薬は、肝斑のシミが薄くなることが多いですが、すべての肝斑に効くというわけではありません。

その他に「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」という漢方薬が、肝斑のシミに効く場合もあります。ただし女性がもっとも気にする老人性色素斑のシミは、内服薬で消すことはできません。

シミ治療によく使われる飲み薬
  • ビタミンC(もっともよく使われる)
  • トラネキサム酸(肝斑に有効。肝斑以外のシミにはあまり有効とはいえない)
  • ビタミンE(ビタミンCの効果を高める。血行促進、抗酸化などの作用がある)
  • ハイチオール(アミノ酸の一種で、肝機能改善や美白効果があると言われている)

飲み薬は絶対に効くというものではないので、1か月飲んで効かなかったら服用を中止しましょう。漠然と飲み続けると、弊害が出ることもあります。(出典:スキンケア美容医学事典)

ビタミン剤は、できてしまったシミを消すことは難しいですが、シミ予防という観点からは有効です。


★プラセンタ注射

プラセンタ注射のイメージ画像A
人の胎盤から抽出したエキスを注射する治療法です(※プラセンタとは英語で胎盤のこと)。

元々は肝臓疾患や更年期障害の治療として使われていましたが、注射を受けている人の肌が白くなる現象が見つかり、美容医療に用いられるようになりました。

ただし、プラセンタ注射の美白効果は、どんなシミでも薄くなるというものではなく、モヤモヤとした薄いシミやくすみには有効なことがあります。

また1回の注射で即効性を感じられることはほとんどなく、治療を継続するうちに徐々に効果を感じていくというものです。

【費用】
  • 注射1本の料金は1000円~2000円程度(自費診療)
  • 肝臓疾患、更年期障害、乳分泌不全の治療以外は自費負担

【治療期間】
  • 最初の1~2か月は週に1~2回、その後は1~2週間に1回のペースで注射を受けていくところが多い

【注意点】
  • プラセンタ注射を受ける際には、皮下注射か筋肉注射の方法を選ぶこと。
  • 静脈注射、カクテル注射は未認可の投与法で副作用の危険性があるので避けること。
  • プラセンタ注射をすると献血ができなくなる。
  • アレルギー性の発疹や蕁麻疹が出る可能性もある。
  • 治療を受けるに当たっては、信頼できる医師を見つけて、よく相談した上で決めること。

美容皮膚科と美容外科、どう違うの?
美容皮膚科は、皮膚科に「美容」という意識が加えられたものです。美容外科ではメスを使うのに対し、美容皮膚科では基本的にメスを使わない範囲で治療します。

ちなみにエステサロンとの違いは、エステは医療機関ではないので、施術に制限があります。

たとえばケミカルピーリングはエステでも行っていますが、治療を目的とした施術をエステで行うことは法律で禁止されています。

そのため酸の濃度もクリニックで使うような高濃度のものはエステでは使用できないため、医療機関で得られるような効果はエステでは望めません。



まとめ

日焼けによるシミの対処法として美白化粧品を使う女性
日焼けによるシミには、美白化粧品が有効なものと、そうでないものとがあります。美白化粧品が効かないシミの場合には、ピーリングやビタミンCイオン導入などの他の対処法があります。

また、もっと確実に早くシミを消したい場合には美容クリニックでレーザー治療や光治療を受けるという手もあります。

いずれにしても、できてしまったシミを消したり薄くするには、手間もお金もかかります。それを考えると、シミができないように予防することが、一番のシミ対策と言えるでしょう。

私たちは、一年中紫外線を日々浴びており、肌内部のメラニンも常に活動しています。そのため冬でも油断せずにUV対策をしっかり行うことが大切です。

そして美白化粧品も、気になっているシミの部分だけに使うのではなく顔全体に使って、若い時から常にシミ予防を心がけていくと、年齢を重ねても素肌美人でいられますよ♪


参考書籍
  • 新版 今さら聞けないスキンケアの正解
  • 皮膚のクスリがわかる本
  • いちばん正しいスキンケアの教科書
  • スキンケア美容医学事典
  • 正しいスキンケア事典
  • 美肌をつくるスキンケア基本ルール
  • 正しいエイジングケア事典
  • 内側から変わる毎日のスキンケア10の法則
  • スキンケアの新ルール
  • 究極にシンプルなスキンケア論
  • 素肌美人になるためのスキンケア基本事典




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