子供の学力を伸ばす褒め方 成績をグ~ンとアップする褒め方


子供が、学校から持ち帰ったテストの点数を見て、思わず「なに、この点数!もっと勉強しなさい!」と子供を叱ったことはありませんか?

子供を叱る母親の画像
子供を叱りたくなる気持ちは、よ~く分かります。子供の将来を考えると、テストの成績が悪いと、親は心配になりますよね。

でも、ちょっと待ってください。子供の成績を上げるためには、子供を叱るより、もっと良い方法があるのです。

子供は親に叱られると、恐怖感でその時だけは一生懸命頑張りますが、その頑張る気持ちは長続きしません。

ところが、子供を上手に褒めると、黙っていても子供は自然と努力を続けるようになります。

アメリカの心理学者らが、親の子供の褒め方の違いで、子供の学力向上に大きな違いが出てくるという非常に興味深い実験を行ったので、それをご紹介してみたいと思います。

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子供の学力は遺伝か?

子供の学力を伸ばす褒め方B

子供の褒め方について考える前に、親が子供をどう褒めようが、頭の良さは遺伝だから、親が子供になんて言おうが関係ないという親もいます。果たして、本当にそうなのでしょうか?

それでは、まず人間の学力は、遺伝で決まるかどうかについて見ていきましょう。


人間の知能は、確かに、ある程度、遺伝性があると考えられています。双子研究から、一般的知能の遺伝率は55%、言語的推論能力が50%、空間的推論能力が40%遺伝するという研究結果もあります。

しかし、学業成績の遺伝率は、38%位で、一般知能の遺伝率より低くなります。さらに驚くのは、記憶力の遺伝率は、わずか20%です。

ですから、記憶の仕方を工夫したり、本人の努力次第で記憶力は大きく向上します。頑張れば、報われるのです。しかも学校の成績というのは、ほとんどこの記憶力にかかってきます。

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そして、もっと興味深いのは、遺伝子は、実は環境に影響されるということです。

遺伝というと、どうせ親がこの程度だから自分もこの程度、などといった運命的・固定的なものと、とらえがちですが、遺伝子とは、もっと躍動的で柔軟性をそなえているものと考えられるようになってきました。

たとえば、一卵性・二卵性双生児の研究で、同じ遺伝的要素を持っていても、育った環境によって、その遺伝的要素が出る場合と出ない場合があることが分かってきました。

折角良い遺伝子を持っていても、活かしきれない環境の中で育つか、その才能を大きく開花できる環境で育つかによって、学力も違ってきます。

子供の学力を伸ばす褒め方D
反対に問題行動を起こす遺伝的要素をもっていても、育て方次第で、その問題行動を起こさないようにすることも可能です。

遺伝子は、運命的・固定的なものではなく、実は環境に影響されるものでもあるので、子供の学力というのは、遺伝と環境の両方の影響を受けて育まれるものなのです。

親の子供の育て方次第で、子供の学力に違いが出てくることは分かっていただけたと思います。

それでは、どのような育て方をしたら子供の学力が伸びるのか、特に子供の褒め方について、さらに詳しく見ていきましょう。

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「頭がいいね」より「一生懸命やったね」と努力を褒めること!


アメリカの心理学者らが、小学5年生400人余りを対象に行った実験は、とても興味深いものです。

まず子供達に簡単な図形パズルの問題を与えます。そしてテスト終了後、子供たちにテストの点数を伝え、褒めます。成績内容にかかわらず一人ひとりの子供を褒めるのです。

半数の子供には、「あなたは頭がいいね」と、子供の「賢さ」を褒めます。残りの半数の子供には、「一生懸命やったね」というように、子供の努力を褒めます。この2群は、成績が均等になるようにランダムに選定します。

子供の学力を伸ばす褒め方E
それから子供たちに2種類のテストを与え、どちらでも好きなほうをやりなさいと伝えます。一方は、最初のパズルより難しいけれど、やればとても勉強になるパズル、もう一方は、最初のものと同じように楽にできるパズルです。

賢さを褒められた子供のほとんどが、楽にできるほうを選びました。その一方で、努力を褒められた子供の9割近くが、難しいパズルにチャレンジしました。

努力を褒められた子供は、さらに努力を認められるようにと難問にチャレンジするのですが、賢さを褒められた子供は、自分を賢く見せるために、間違うのを恐れるようになるというのです。

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これを読んで、私は、胸にズキンと思い当たることがありました。

子供の学力を伸ばす褒め方R
私は、失敗や間違いを恐れる傾向が強く、石橋を叩いても渡らない人なのですが、そういえば、子供の頃、親から「○○ちゃんは、賢い子ね」と親バカ全開の褒め言葉を、よく言われて育ったことを思い出しました。

親は、子供の私に、自信を与え、やる気を起こさせようと願って、良かれと思って言った褒め言葉だったと思います。

しかし、この実験結果から、「頭がいいね!」「勉強できる子だね!」「本当に賢い子ね!」といった褒め方は、子供に、失敗や間違いを恐れる心を作ってしまい、子供のチャレンジ精神や努力を奪ってしまう可能性もあることを教えてくれます。


「間違いを修正する」姿勢を褒めること!

子供の学力を伸ばす褒め方F
実験は、さらに、子供たちに極めて難しいパズルを与え、その様子を観察します。

とても難しい問題を目の前にしたとき、賢さを褒められた子供たちは、比較的早くあきらめたのですが、努力を褒められた子供たちは、なかなかあきらめずに、この難問に熱心に取り組んだそうです。

この事から分かるように、子供のチャレンジ精神や粘り強い心を育てたければ、その努力を褒めてあげることが大切です。


ここでも、また私は胸がズキンと痛みます。私は、難しいことや、難解で理解するのに時間がかかりそうなことは極力避ける傾向が強く、チャレンジ精神はゼロです。

この実験は、読み進めると胸が痛みますが、自分の胸に手を当てて考えると、この実験結果は、確かに正しいことを言っていると感じます。

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さらに、その難しいテストを受けたあと、他の人のテスト成績を見る機会を与えます。このとき、自分より成績が良かった人の答案用紙を見るか、自分より悪かった人の答案用紙を見るかを選ばせます。

その結果、努力を褒められた子供たちは、自分より良い成績の答案を見ようとする傾向が強く、逆に賢さを褒められた子供たちは、ほぼ全員、自分よりテストの出来が悪かった子供の答案を見ようとしたそうです。

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賢さを褒められた子供たちは、自分よりも出来の悪い答案を見ることで、その自尊心を守ろうとするのです。

単に子供の賢さを褒め続けることは、「自分より成績の悪い子を見つけては自分の賢さを確認する」という、優越感に浸ることで自分の価値を確認しようとする心を強めてしまいがちです。


褒め方の違いだけで学力向上に大きな差が出る!

教室の風景A
そして最後に、最初の図形パズルと同じくらいの難易度のテストを子供たちに、もう1度実施しました。

その結果、努力を褒められた子供たちは、図形パズル問題の成績が30%程度伸びたのに対して、賢さを褒められたグループは20%程度、成績の低下が起こったというのです。

この学力向上の差は、大きいですよね!一方が30%も伸びて、もう一方が20%も下がったのです。褒め方の違いだけで、これだけ大きな差が生じるというのは、正直驚きました。


努力を褒められた子供たちは、自分の間違いを積極的に見つめ、間違いから学んでいくので成績が伸びていき、その一方で、賢さを褒められた子供は、自分の間違いをできるだけ見ないようにして自尊心を維持しようとするので、間違いから学べないということになり、結果として成績の向上率に大きな差が生じたそうです。

間違いから学ぼうという姿勢を持っている人は、間違いを見出したときに現われる脳波が大きく、この脳波の大きさと、その後の成績向上が強く関わるという報告もあります。

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この実験からも分かるように、子供を褒めるときには、結果よりも、その過程の努力を褒めることです。努力を褒められた子供は、努力すること自体に喜びを感じるようになります。

そうなれば、しめたものです。子供は黙っていても、喜びを感じる努力を続けていこうとします。

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そして、自分の間違いを積極的に見つけ出し、それを修正しようとする姿勢を褒めてあげることです

そうすることによって、子供は失敗や間違いを恐れず、失敗から多くを学ぼうとするようになります。

社会で成功してる人たちを見ると、失敗を恐れずチャレンジ精神の豊富な人が多いですよね。失敗を恐れない心は、人の願望成就の力や人間の能力の向上に欠かせない大事な要素なのだと思います。


子供を褒めるときには、結果を褒めるのではなく、そこに至るまでの過程の努力や、自分の間違いを修正しようとする姿勢を褒めることが、子供の学力の向上にはとても大切だということを、この実験は教えてくれます。

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実は、私はこの実験のことを初めて本で読んだときに、とても反省したのです。私自身、幼い甥っこ達に「○○ちゃんは、本当に頭がいいのね」「○○ちゃんは、秀才だね」と褒めてきたからです。

励まして自信を持たせ、勉強への意欲を高めさせるつもりで言ってきた言葉が、実は逆効果だったと知って愕然としました。あなたには、私と同じ間違いを犯していただきたくないという思いで、この記事を書きました。


子供の学力を伸ばすコツは、親御さんの何気ない一言に隠されてるのかもしれません。子供が、たとえ点数の悪いテストを持って帰ってきても、子供が努力をした結果なら、「一生懸命頑張ったのね。偉かったね!」と言ってあげると、子供の学力はきっと伸びていくと思います♪

お金をかけて高い塾に通わせるよりも、親の上手な褒め言葉のほうが子供の学力を伸ばします。褒め言葉にお金は要りません。必要なのは、親の子供を想う心だけです。


黒板に計算を書く男の子
子どもの学力を伸ばす方法については、こちらもご参考になさってくださいね♪

◆頭を良くする方法 子供の学習能力をあげる7つの方法
◆頭のいい子を育てる!5歳までの食事に秘密が!?

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参考文献
脳は、あなたにウソをつく 篠原菊紀著



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