熊は冬眠どこでするの?身を守るために知っておくこと!


熊の雄叫び
数年前のことですが、我が家の近くの幼稚園の庭に、熊(ヒグマ)が出没して大変な騒ぎになりました。

私が、まだ子どもだった頃には、街の中で熊が目撃されることは一度もなかったのですが、山林開発によって熊のエサが少なくなったためか、熊は人里へ降りてくるようになりました。怖いです。。。

私の住んでいる地域では、10月・11月に、熊が目撃されることが多いです。熊が冬眠に備えて皮下脂肪を蓄えるためにエサ探しをしているのでしょう。熊被害による死亡事故が起きる確率が一番高いのも、冬眠前の時期だそうです。

しかし熊が冬眠に入れば、それで安全ということではなく、先日、平成27年1月26日には、雪深い山林で、森林作業中の男性が熊に襲われ亡くなりました。

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熊の冬眠は、浅い眠りなので、周囲の音や振動などで目を覚ますこともあります。また、すべての熊が冬眠するわけではないともいわれます。

熊が出没する地域にお住まいでない方も、アウトドア愛好家の方々は、山に入られることもあると思います。熊の被害に遭わないためにも、熊の生態について知っておくことも大事ですよね。

そこで今回は熊の冬眠について取り上げてみました。

★冬眠から目覚めた親子のツキノワグマの動画です↓


熊の冬眠する場所はどこ?穴の大きさは?

日本には、北海道に生息しているエゾヒグマと、本州・四国に住むニホンツキノワグマの2種類の熊がいます。私の住んでる地域に出没するのはヒグマです。


熊が冬眠する穴には、樹洞や自然にできた岩のすきま、自分で掘ってつくる土穴がありますが、ヒグマの場合には、斜面に生えた木の根元を、ほぼ水平に掘り進んで作るタイプの穴が多く観察されています。


実際にヒグマを育てた経験のあるカメラマンの方の話しによると、冬眠の穴の入り口は、大人が入ってやっと入れるぐらいの大きさだそうです。


中は、正座しても天井に頭がつかず、広さも2.5平方メートルほどで、中腰で動き回ることができるぐらい。穴の中には、笹や野草がしかれ、ヒグマは、ここで4ヶ月半ほど飲まず食わずで浅い眠りを続けます。

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また、北海道大学が行ったエゾヒグマの調査によると、北海道の支笏湖周辺地域の冬眠穴のほとんどは、ヒグマが自ら地面に掘った土穴で、樹木の下に掘ることで入り口が崩れないようにしてあること、冬眠穴の多く(63%)が、標高500~800mの上部広葉樹林帯に集中していること、また入り口が冬期間の主風である北西の風の風下に向いた、南~東向きの斜面に多いということです。


しかし、世界遺産の知床半島で調査されたヒグマの27ヶ所の冬眠穴については、標高帯もさまざまで、樹木の根張りのないものもあり、支笏湖周辺の冬眠穴の立地条件とは異なっていたそうです。


つまり、その土地、その場所に応じて、熊が冬眠穴を作る場所は異なっていて規則性はないということになります。


ツキノワグマは、夏には標高3700m の高さでも生息し、冬は夏よりは標高の低い場所へ移動しますが、大きな標高差を上り下りする熊もいるので、行動範囲の広い熊がどこに冬眠穴を作るかは特定できません。


熊の冬眠の時期・期間

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熊の冬眠は、冬眠期間中の体温低下が4~5度ほどで、あまり下がらないことや睡眠が浅く覚醒しやすいことから「冬ごもり」とも呼ばれます。熊は冬眠中、体温や心拍数、呼吸数、その他の代謝を落として厳しい冬を乗り切ります。


ヒグマの場合、10月~11月にかけて冬ごもり用の穴の準備にとりかかり、根雪になり、気温が日中も0℃以下(真冬日)が続くようになるころ、冬眠に入ります。


しかし冬眠開始時期は、ヒグマの年齢や性別、繁殖状態により差が見られるそうです。妊娠してるメスが冬眠開始時期が一番早く、次に妊娠してないメスで、大人のオス熊が一番遅いそうです。

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また、もう一つ冬眠開始時期のばらつきの要因としては、エサが豊富にあるかどうかの点も関わってくるんだとか。


これまで北海道では「エサ不足により穴持たず」などといい、冬眠の開始はエサが豊富なときに早く、エサが乏しいときには遅いと考えられてきました。


しかし、各国の研究から、この考えはむしろ逆で、食物の欠乏が起こると、冬眠開始はより早まることが分かってきました。


ミズナラの堅果などヒグマにとって主要な食べ物が凶作の年ほど、早めに採食活動を切り上げて冬眠に入るそうです。


ヒグマやツキノワグマの冬眠期間は、およそ4ヶ月半ほど(12月~4月)で、もっと寒い地域のヒグマは半年以上冬眠するヒグマもいるそうです。


それに比べて上野動物園(人工的に作られた冬眠環境)の熊の冬眠期間は3か月ほど。人間も冬になり寒くなると睡眠時間が長くなるように、寒い地域の熊ほど冬眠期間が長引くのでしょうね。

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動物園の熊は冬眠しない

一般的に、熊は冬眠すると思われていますが、熊もエサが十分あると冬眠しません。動物園の熊や、登別温泉の熊牧場では、餌を与えるので熊は冬眠しません。


しかし上野動物園では、自然と同じような環境を人工的に作り、低温の環境とエサを与えることを止めて、ニホンツキノワグマを冬眠させ、その様子をモニターで展示しています。その観察動画から、熊の冬眠についていろいろ分かってきたようです。

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熊は、冬眠中は途中で目覚めることはないと考えられていましたが、上野動物園の冬眠中の熊の観察からは、熊は冬眠中も浅い眠りの中で、時々目覚めては自分の寝床を整えたり、ほし草で遊んでいるかのような行動も見られます。


また近年は、野生の熊でも「冬眠しない熊」もいると指摘する声もあるので、熊のいる冬山に入るときには、くれぐれもご注意ください。

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熊は冬眠中に出産

熊は冬眠中に出産します。真冬の1月終わりころから2月にかけて出産し、生まれる子熊は2頭のことが多く、生まれたときには目も耳も開いてなく、体毛もほとんどなく体重は450gほどと大変小さいです。


熊は冬眠期間中は、水や食べ物を一切とらず、トイレもしないといわれてきました。体内から排出されるべき尿は、膀胱壁(ぼうこうへき)から再吸収しタンパク源として再利用するという生理機構が、冬眠中だけ働くそうです。

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しかし上野動物園の妊娠中のメスの場合は、冬眠中もしばしば水を飲み、排尿する行動も見られます。


動物園の熊で見られた行動が、野生の熊にどれだけ当てはまるのかは、まだ分かりませんが、熊の冬眠についてはナゾの部分も多いので、上野動物園で熊に人工的に冬眠を起こさせる取り組みは、そのナゾの解明につながるかもしれません。

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もう冬眠明け?冬眠中であるはずの熊が1月から出没

今年(2015年)は、熊の冬眠期間であるはずの1月から、熊があちこちで目撃され、道内では熊に襲われる死亡被害まで出ています


熊が冬眠から目覚めるのが早いのか、あるいは冬眠しない熊が増えたのか原因はいろいろ推測されていますが、熊の世界も人間とのかかわりの中で少しずつ変わってきています。

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世界遺産の知床半島では、観光客が多く訪れるため、熊が人慣れし過ぎて、人を恐れなくなってきています。


熊は、基本的に人間が近づくことを嫌がりますが、人間が捨てたゴミなどから人の食べ物の味を覚えると、熊は人を恐れるよりもエサの魅力で近づいてくるようになります。人を恐れなくなった熊は、とても怖いです。


私たち人間が、熊との関わり方でどのようなことを気をつければいいのかを分かりやすく説明してくれてる動画です。↓

★人間とヒグマとの共存のために私たちが気をつけること


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熊対策については、「もし、熊に遭ったら、どうする!本当の熊対策」をご参考になさってください。


熊の冬眠については、まだまだナゾの部分も多いですが、熊は冬眠中にそれほど体温が低下しないので、途中で覚醒しやすいという特徴があります。


音や振動で熊は目を覚ますこともありますので、熊の冬眠穴の存在に気付かずに近づきすぎた場合には、熊は襲ってくることもあります。子ども連れの母熊は、子どもを守るために必死なので特に危険です。


冬山に入られる場合には、熊の被害に遭わないように、くれぐれもご注意ください。



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