頭のいい子を育てる!5歳までの食事に秘密が!?
わが子の将来の幸せを考えるとき、頭のいい子に育ってほしいと願うのは親ならば誰しも皆同じでしょう。
では、実際にどうすれば頭のいい子に育つのでしょうか。
東大の人気教授で、脳について研究されている石浦章一先生によると、「子どもの頭が良くなるかどうかは胎教よりも食事で決まる」そうです。
今回は、石浦先生の著書「頭のいい子に育てる食べ方 7つの簡単ルール」から、あなたのお子さんの頭を良くする方法についてご紹介してみたいと思います。
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頭のいい子を育てる7つのルール
7つのルールは、今日から始められる簡単なことばかり♪でも短期間では効果がありません。大切なのは続けることです。 頭のいい子を育てる7つのルール

- 魚をたくさん食べよう
- 血糖値を急上昇させない
- 野菜や果物をたくさん食べよう
- よく噛んで食べよう
- 上手におやつをとろう
- 誰かといっしょに食べよう
- 食べたあとには運動しよう
それでは、一つひとつについて詳しく見ていきましょう。
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1.魚をたくさん食べよう

頭を良くするもっとも効果的な食べ物は魚です。脳の約20%は、魚に多く含まれている脂からできています。そのため魚を食べないと、脳の発育が遅れてしまいます。
脳が出来上がる5歳ぐらいまでに魚をたくさん食べると、神経細胞の増加に役立ちます。また5歳以降も魚をたくさん食べていると脳の力を強化できます。
頭のいい子に育てたいと思ったら、妊娠中、授乳中は、お母さんが魚をたくさん食べ、離乳食が始まったら上手に魚を食べさせて、子どもが自然と魚が好きになるように仕向けましょう。
妊娠中に魚をたくさん食べると頭のいい子が生まれることは、さまざまな研究で証明されてます。
ポイント!
- 妊娠中に魚をたくさん食べると頭のいい子が生まれる
- 5歳までは特に、魚(DHA・EPAが豊富な魚)をたくさん食べさせよう!
2.血糖値を急上昇させない
脳を効率よく働かせるには、血糖値を安定させることが大切です。血糖値が急上昇したり低下したりしたときには、脳がうまく働きません。脳が一番よく働くのは、血糖値が安定している中間の状態です。
炭水化物(糖質)を食べるときには、食物繊維やタンパク質もいっしょにとると、血糖値はゆるやかに上昇するので急激に血糖値をあげなくてすみます。
炭水化物(糖質)に偏った食事では、脳が効率よく働きません。脳の力を高めるには、栄養バランスのとれた食事が大切です。
また食べる順番を変えることでも血糖値の急上昇を防ぐことができます。野菜を一番先に食べて、次に肉や魚などのタンパク質のおかずを食べ、炭水化物(糖質)を最後に食べることで血糖値の急上昇を防いで脳を活性化することができます。
そして、砂糖のとり過ぎは頭を悪くします。お菓子や甘い飲み物は血糖値を急上昇させて脳の働きを低下させてしまうので出来るだけ避けましょう。
子どもの朝ごはんに甘い菓子パンや甘い飲み物を与えるのは、脳によくないだけでなく、子どもをキレやすくします。
ポイント!
- 栄養バランスのとれた食事と食べる順番で血糖値を安定させる
- 砂糖は頭の働きを低下させる
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3.野菜や果物をたくさん食べよう

ビタミン・ミネラルが不足すると、エネルギー代謝が上手くできなくなり必要なエネルギーが脳にいかなくなります。
特にファーストフード、インスタント食品、レトルト食品ばかり食べているとビタミン・ミネラル不足になります。
厚生労働省は、成人は1日に350g以上の野菜、200g以上の果物をとるように推奨していますから、3~5歳の子どもであれば、1日に240g以上の野菜、150g以上の果物をとるようにしてください。
ポイント!
- 【3~5歳の場合】1日240g以上の野菜&150g以上の果物が必要
4.よく噛んで食べよう
よく噛むと、脳の血流量がアップして脳の働きが高まると言われています。
また、よく噛んで食べると、食べるスピードが遅くなり血糖値の上昇がゆるやかになります。
抜歯などで、よく噛めなくなったり、やわらかいものばかり食べていると、脳内のドーパミンやセロトニンの分泌が乱れて、やる気が起きなくなったり気分が憂うつになったりします。よく噛むこと(ガム噛みなど)は集中力を高めます。
ポイント!
- 脳の力を高めるために、食事はよく噛んで食べる習慣をつけましょう。
5.上手におやつをとろう

子どもにとってのおやつは、単なる楽しみやリフレッシュである大人のおやつとは役割が違います。
心身ともに成長している子どもは、必要な栄養素を1日3回の食事ですべてとることが難しいため、おやつで不足する栄養素を補う必要があります。
子どもにとってのおやつは、食事と同じくらい大切なものです。おやつの食べ方で脳の働きが変わります。
ポイント!
- 子どもにとってのおやつは、食事で不足する栄養素を補う大事なもの
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6.誰かといっしょに食べよう
今の子どもはコミュニケーションが上手くとれない子どもが増えています。
核家族が増えて、家の中で一人でテレビゲームなどで遊んでいたり、食事を一人で食べたり、子どもが家族と一緒にいる時間が減ってきています。
忙しい中でも、こどもが小さいうちは特に、できるだけご飯を一緒に食べるようにして、家族と一緒にコミュニケーションをとりながら食事をするようにしましょう。
食事を一緒にすることで、親子の会話が増え、食事のマナーはもちろん、一般常識を教える大切な時間になります。
ポイント!
- コミュニケーションは脳を成長させる
7.食べたあとには運動しよう

運動が頭をよくすることは、最新脳科学ではすでに解明されています。運動すると、脳の働きをよくする重要な物質であるBDNF(脳由来神経栄養因子)が増えます。
勉強も仕事も体力がなければ続きません。集中力をつけるためにも、運動を習慣づけて体力アップに励みましょう。
【運動の脳への効果】
- 運動によって脳の神経細胞が増える
- 有酸素運動は記憶の中枢である海馬を大きくする
- 継続的な運動によって脳の認知機能が高まる
- 運動が終わると脳の血流が増す。このときが、思考力や集中力が飛躍的に高まるチャンス
「脳を鍛えるには運動しかない!」の著者
ハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士
ポイント!
- 運動は脳の働きをよくする
- 集中力・思考力を高めるためにも運動を習慣づけましょう
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おわりに・・お母さんの手料理が頭のいい子を育てる

子どもの脳は、お母さんからもらう栄養を基につくられるからです。
確かに私たちは、頭の良さだけでなく考え方・感情にしても、口から入れる食べ物によって大きく左右されますよね。
そういう意味では何を食べるか、どんなふうに食べるかによって、子どもの脳の力だけでなく、その子の生き方まで影響を与えることになるのでしょう。
お母さんが「元気な子に育ってほしい」「頭のいい子に育ってほしい」という願いをこめて作る手料理は、食べ物を通して、子どもを健やかに育んでいくでしょう。
頭のいい子に育つだけでなく、わが子が健康で幸せな一生を送るために、子どもの頃に大切な食の基本を身に付けさせることは、親が子どもに与えられる貴重な財産の一つなのだと思います。
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