花粉症の目のかゆみの対処法 知らないと損する13の方法
目がかゆくて、たまんねー!
目玉取り出して洗いたい!
目をごしごしこすってたら、まぶたが腫れて人相変わっちゃった(泣)
花粉症になると、目のかゆみ、充血、涙目、まぶたの腫れなどに苦しむ人も多いですよね。
花粉症の4大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみといわれていますが、中でも、目のかゆみは、放置しておくと視力障害を残すなど重大な目のトラブルに発展することもあるので注意が必要です。
今回は、花粉症による目のかゆみ、まぶたの腫れなどの緩和対策について、まとめてみました。
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目次
花粉症による目のかゆみの対処方法
つらい目のかゆみ、充血、涙目、腫れを和らげるためには、次のような対処方法があります。
- 冷やす
- アロマによるアイパック
- こすらない
- 点眼薬を使う
- 内服薬を飲む(初期療法)
- メガネを使う
- 目の周りにワセリンを塗る
- コンタクトレンズは1日使い捨てレンズに
- 帽子の使用
- アイメイクは薄めに
- 花粉が多い時間帯の外出を避ける
- 帰宅後にやるべき4か条
- ツボ押し
それでは、一つひとつについて更に詳しく見ていきましょう。
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◆冷やす

目がかゆくて我慢できないときには、清潔なタオルを冷たい水でしぼって、まぶたの上に置くと、目の充血がとれ、かゆみがある程度おさまります。しかし効果は一時的で、長く続かないところが難点ですが、応急処置として使える方法です。
◆アロマによるアイパック

花粉症の目のかゆみにも、アロマは効きます。花粉症に効果があるといわれるエッセンシャルオイル(精油)をマスクやハンカチに染み込ませておくと、外出先でも目のかゆみの緩和に役立ちます。
またアロマによる目の冷湿布(アイパック)もオススメです。エッセンシャルオイルを2~3滴落とした水に、おしぼりやハンカチを浸し、軽く絞って、目に当てるだけで、目のかゆみを和らげてくれます。
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アロマテラピーを行なう時に、もっとも注意したいのは、エッセンシャルオイルの質。特に身体に直接ふれる湿布の場合には、100%ピュアで混じり気のないものを選びましょう。
質の高いエッセンシャルオイルの選び方のコツは、こちらをご参考になさってください。→ (参考:エッセンシャルオイル(精油)とアロマオイルの違い )
目のかゆみに効果的なエッセンシャルオイル

- ラベンダー
- アイブライト
- ペパーミントなど
欧米では、春先のアレルギー予防のために、冬の終わり頃になると、抗アレルギー作用のあるネトルやエルダーフラワーなどのハーブティーを飲んで備えます。
◆こすらない

目がかゆいときに、目をこすると、余計かゆみが増す場合があります。また目を強くこすると角膜(黒目)を傷つけたり、場合によっては網膜剥離(もうまくはくり)を起こすケースもあるので注意が必要です。
目がかゆいときに、目をこすると症状を悪化させてしまうので、我慢できないかゆみの時には、冷やしましょう。
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◆点眼薬を使う
忙しくて眼科に行けない時には、市販の目薬を使うこともあると思います。花粉症による目のかゆみや充血には、「抗アレルギー作用」のある目薬を選びます。
また血管収縮剤入りの目薬を使うと、その時は充血がとれますが、薬の作用が切れると、以前より充血が悪化することがあります。常用するとドライアイや慢性結膜炎を招くおそれもあります。
既にドライアイなど他の病気を合併している人は、防腐剤が入っている点眼液を使うと、接触性皮膚炎を起こすことがあるので注意が必要です。
正しい目薬のさし方
目薬は1滴で十分効果があります。毎回目薬を多くさしていると目から溢れた目薬で、目の周りがただれることがあります。
目薬をさしたあとは、鼻涙管(びるいかん)へ目薬が流れていくのを防ぐため、まばたきをせず、目頭を軽く手で押さえて、そのまま1分ほど目を閉じたままでいます。
その後は、ティッシュなどで目の周りにあふれ出た目薬をしっかり拭き取りましょう。

目薬をさしたあとは、鼻涙管(びるいかん)へ目薬が流れていくのを防ぐため、まばたきをせず、目頭を軽く手で押さえて、そのまま1分ほど目を閉じたままでいます。
その後は、ティッシュなどで目の周りにあふれ出た目薬をしっかり拭き取りましょう。
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市販の目薬で効果がなかったときには、眼科に行くと、ステロイドの点眼液を処方されることもあります。ステロイドの点眼液は効果が高い反面、感染症を悪化させたり、眼圧を高めるなどの副作用があります。
眼圧の上昇は、緑内障などの病気を招く原因となりますので、眼科医の管理の元でしかステロイド点眼液は使用できないため、市販されていません。

花粉症の時期は、目のかゆみのために、市販の洗眼液や水道水などで目を洗う人もいます。しかし、眼科で尋ねると、目を洗うことをあまり勧めない眼科医も多いようです。
理由は…
- 洗眼液は目に必要な成分まで洗い流すのでドライアイの原因になることもある。
- 洗眼液で洗った後のカップの中に浮いてる汚れは、実は目の周りの花粉や目の周囲の汚れがほとんど。
- 水道水で目を洗うと、目の表面を保護している大切な成分まで洗い流してしまうので、目を傷つけやすくなる。

花粉症の目のかゆみで目を洗いたいときには、防腐剤の入っていない目の成分に近い「人工涙液」タイプの生理食塩水の点眼液を目にさすのがいいそうです。商品名でいうと、私も使ってますが、「ソフトサンティア」などです。
ただし、その場合でも目薬をさしすぎるのも目に良くないので、1日10回以内に抑えておくことも大切とのこと!
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◆内服薬を飲む(初期療法)
花粉症の症状を軽くするためには、症状が出てから薬を飲むよりも、症状が出始める前からアレルギー薬を飲む「初期療法」が、より効果的だといわれています。
そもそも花粉症の症状は、花粉が体内に入り、ヒスタミンなどの化学物質が肥満細胞から放出されることが原因で引き起こされますが、花粉が体内に入り込む前に、薬を飲んでおくと、薬の働きでこの作用を抑えることができるため、花粉症の時期の症状を軽くすることができます。
初期療法のメリット
- 症状の出る時期を遅らせることができる。
- 花粉シーズンの症状が軽くなる。
- 症状の終了が早くなるので、結果的に薬の量や、薬を使用する回数が減る。
花粉の飛散の時期は、地域によっても異なりますので、テレビやインターネットで花粉の飛散開始時期を調べて、その1~2週間前から医療機関で内服薬を処方してもらうのがいいでしょう。
内服薬は、個人の症状によっても異なりますので、例年自分がどんな症状になるのかを医師に伝えて、自分に合った薬を処方してもらいましょう。
ただし、初期療法で症状が軽くなったために、薬の服用を途中でやめてしまうと、症状が悪化することがありますので、花粉シーズンは薬を飲み続けることが大切です。

市販のアレルギー薬を2種類以上飲んだり、風邪薬と一緒に飲むと、副作用が出やすくなる!
市販薬を1週間飲んでも症状が改善されない場合には、医療機関を受診して、あなたに合った薬を処方してもらいましょう。
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◆メガネを使う
花粉から目を守るためには、メガネをかけるのが効果的です。鼻をマスクで防御するように、目にもマスク、つまりメガネが必要です。
メガネなし、普通のメガネ使用、花粉症用のゴーグルタイプのメガネの3種類で、目にどれだけ花粉がつくかを実験した結果は、次のとおりでした。

メガネなし 791個
普通のメガネ 460個
花粉症用メガネ 280個
目の中に入った花粉の数は、メガネをしない時に比べ、普通のメガネでは約3分の2、花粉症用メガネでは約3分の1でした。
ゴーグルタイプのメガネは、大げさで、ちょっと気がひけるという人には、大きめサイズのサングラスや、ファッション性の高い花粉症用メガネもありますので、検討してみるとよいでしょう。
ゴーグルタイプのメガネを選ぶときには、上下左右にガードがついている物を選ぶようにしましょう。
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◆目の周りにワセリンを塗る

花粉症対策には、ゴーグルやマスクが良いことが分かっていても、仕事上、ゴーグルやマスクをつけていられない人もいると思います。
そんな人には、ワセリン(白色ワセリン)がオススメです!(参考:花粉症アレルギー性鼻炎 福井大学 耳鼻咽喉科教授 藤枝重治監修)
ワセリンを、目の周りや鼻の入り口に塗ると、そこに花粉がくっついて奥に入っていかなくなるのと、花粉がワセリンで包まれることで、粘膜の内へアレルギー物質が入りづらくなります。
ワセリンとは…
- 鎮痛・消炎・かゆみ止めの医薬品の軟膏(なんこう)などに入ってる基剤。
- 皮膚の保湿剤としても使われるもの。
- 目や鼻の中に少々入っても、あまり問題にはならない。
薬局でも花粉をブロックする塗り薬が売られていますが、成分はワセリンとほぼ同じで、お値段はワセリンのほうが安いです。
ただし、どんな薬や化粧品でもそうですが、ごくまれにワセリンで、かゆみや湿疹などの過敏症を起こす場合もあります。
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◆コンタクトレンズは1日使い捨てレンズに

花粉症の時期のコンタクトレンズ使用は、花粉症を悪化させるだけでなく、さまざまな目のトラブルの原因になります。
花粉症の目のかゆみがひどくて、目をこすって眼球に傷がついたり、アレルギー性結膜炎になったり、中には運悪く失明するケースもあります。
花粉の飛散の時期だけは、コンタクトレンズからメガネに変えることをオススメします。メガネに変えることに、どうしても抵抗がある人は、1日使い捨てレンズに変更したほうが目のトラブルが少なくなります。
◆帽子の使用

髪の毛は静電気が溜まりやすい場所です。その静電気が花粉を引き寄せ、髪が、なびくたびに花粉がくっつき放題になります。
髪についた花粉は、目や鼻にも落ちてくるので、外出時には必ず帽子をかぶり、まとめた髪をその中におさめます。ツバの広い帽子のほうが、花粉をガードできます。
また油分の多い整髪料も、花粉を呼び寄せます。しかも、普通のシャンプーでは落ちにくいため、花粉が髪や頭皮に残りがち。そのまま寝ると、枕に花粉が広がります。

整髪料を使ったときは、ワックス専用のシャンプーを使ったり、油分の多いリンスやコンディショナーをなじませ、整髪料を溶かしてからシャンプーするなどの工夫が必要です。
また、整髪料の香りが鼻粘膜を刺激して、くしゃみ・鼻水を悪化させることもあります。整髪料は、なるべく使わないほうが花粉症にはいいですが、使う場合には無香料のものを選ぶようにしましょう。
首筋は花粉が溜まりやすく炎症を起こしやすい部位なので、スカーフやマフラーなどでガードするようにしましょう。材質は、ウールなどではなく、ツルツルした素材のものを選びましょう。
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◆アイメイクは薄めに

女性なら外出時はバッチリメイクでお出かけしたいですよね。
しかし、つけまつ毛やマスカラは、花粉がからまりやすく、アイラインなどを目の粘膜すれすれに入れることによって、涙で化粧品の成分が目の中に入り炎症を悪化させてしまいます。
花粉症の時期だけは、目の炎症を悪化させないように、アイメイクは薄めにしておきましょう。帰宅後は、洗顔、アイメイク落としを、しっかり行なって、花粉を顔からきれいに落としましょう。
◆花粉が多い時間帯の外出を避ける


- 午前11時頃~午後3時頃(第一ピーク)
- 午後5時頃~午後8時頃(第二ピーク)

- 天気がよく気温が高い日
- 乾燥している日
- 風が強い日
- 雨上がりの翌日 (雨で落ちた花粉が、翌日になって再び飛散するため)
- 気温の高い日が2~3日続いたあと
スギの雄花は、朝、日の出とともに開き、花粉を飛ばし始めます。その後、気温の上昇にしたがって花粉の飛散量は増えていきます。
スギ林から都会までは、たいてい数十キロの距離があるので、都会で花粉が見られるまでには数時間のタイムラグが生まれます。
その結果、都市部では、お昼前後にピークとなり、さらに夕方になって気温が下がり、上空の花粉が地上に落ちてくる日没前後に第二のピークが訪れます。
会社通勤の人にとっては、出勤時よりも帰宅時のほうが花粉に要注意と言えそうです。
◆帰宅後にやるべき4か条
花粉症の症状を和らげるために、家に帰ったら、忘れずにやるべき4か条は、次のとおりです。
帰宅後にやるべき4か条

- 玄関先で花粉を落とす
- うがい
- 手洗い
- 洗顔
外出先から帰宅したら、玄関先でコートや帽子、かばんなどについた花粉を払い落とし、室内へ花粉をできるだけ持ち込まないようにしましょう。
家の中に入ったら、手洗い、うがい、洗顔をして花粉を洗い流します。うがいの効用には、花粉やウィルスを洗い流すだけでなく、のどの粘膜を潤す効果もあります。花粉症の時期になると、のどにアレルギー症状が出て、セキが出たり、のどがイガイガする人も結構います。うがいは、こんな症状にも効果的です。
また、お風呂かシャワーで、シャンプーもしてしまうと、髪の毛にからみついてる花粉も落とせます。
◆ツボ押し
【花粉症の目の症状に効くツボ】
◆攅竹(さんちく)
まゆ毛の内端のくぼみ
◆睛明(せいめい)
目頭のくぼみ
◆承泣(しょうきゅう)
瞳孔の真下

◆攅竹(さんちく)
まゆ毛の内端のくぼみ
◆睛明(せいめい)
目頭のくぼみ
◆承泣(しょうきゅう)
瞳孔の真下
人差し指の腹をツボにあてて、少し押してみて、指の刺激がズンと奥に伝わる感じがしたら、ツボに正しくハマっています。3秒押したら3秒休みます。これを1つのツボにつき5回繰り返します。イタ気持ちいいと感じる程度の力で押します。
おわりに
今や花粉症は国民病ともいわれ、厚労省の調査によれば、日本人の3割が花粉症であると言われています。花粉症の目のかゆみを和らげる対処法をいろいろ見てきましたが、目のかゆみは、人それぞれ症状の強さや状態が異なるため、ベストの対処法も人それぞれだと思います。

過労や睡眠不足を避け、バランスのとれた食生活を心がけることによって体の防御力を高め、あなたの花粉症に一番適した対処法で、今年の花粉シーズンも乗りきってくださいね!
参考書籍
- 花粉症アレルギー性鼻炎 藤枝重治監修 徳永貴広著
- ササッとわかる最新花粉症治療法 大久保公裕著
- 花粉症がみるみるよくなる62の対策 福田千晶著
- 花粉症ふっとばし完全カタログ 山西敏朗監修
- 専門のお医者さんが語るQ&A 花粉症 改訂新版 大塚博邦著
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