血圧の測り方!左右どちらの腕で測る?手首と上腕どちらも同じ?
血圧を病院や自宅で測るとき、左右どちらの腕で測るのが正しいのかなと思ったことはありませんか?
心臓の鼓動が、強く感じられる左側がいいのでしょうか?それとも、利き腕の右側のほうがいいのでしょうか?それとも、どちらでもいいのでしょうか?
また家庭用血圧計は、上腕で測るものや手首や指で測るものもありますが、血圧はどこで測っても同じなのでしょうか?
今回は、正しい血圧の測り方についてまとめてみました。
血圧は、左右の腕で測定値が違う

臨床結果によると、血圧を左右の腕で同時に測った場合、たいていは右腕のほうが高くなるそうです。
しかも、高齢者になるほど左右の差が大きくなりやすく、右と左では10mmhgも違うことも、よくあるそうです。
ということは、左腕で測ったために高血圧を見逃してしまう危険性もあるってことですよね。
このことから、血圧は右腕で測るのが正しいというのが、お医者様の間では、決まりになっています。
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ところが、家庭用の血圧計が普及してくると、ちょっと状況が変わってきました。
右利きの人が多いため、血圧計の操作を右腕で行ったほうが測りやすいことから、左腕で測定する人が増えてきたのです。
家庭用血圧計の取扱説明書にも、左腕で測定しているイラストが載っているものが多いですよね。このように家庭用の血圧計の普及により、自宅では利き腕と逆の腕で測定するのが一般的となっています。
しかし、家庭用の血圧計でも、念のため両腕で測定してみて、高いほうの腕で測定するようにしてください。そうすると高血圧を見逃さないからです。
左右で20mmhg以上の著しい差があるときは、血圧の低い側の血管の動脈硬化が進行してることが疑われます。
血管を狭めたり、詰まらせるような病気が原因となっている可能性があるので、病院で詳しい検査を受けるようにしてください。
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上腕、手首、指、血圧はどこで測っても同じ?

病院で血圧を測るときは上腕で測るのが普通ですが、家庭用血圧計には、上腕以外にも、手首や手の指で測定するタイプの血圧計もありますよね。
手の指で測るタイプのものは、今はあまり見られなくなりましたが、我が家は以前は指で測定するタイプの血圧計も使っていました。
ところで、血圧は、上腕、手首、手の指のどこで測っても同じなのでしょうか?
答えはNOです!血圧は非常にデリケートで、ちょっとした身体の変化ですぐに変動しますし、上腕、手首、手の指など測定する部位が変われば、数値も変わってきます。
◆最高血圧(収縮期血圧)は、心臓から遠い血管ほど高くなります。
つまり手首や手の指で測ると、上腕で測るよりも血圧は高くなります。
また、測定する部位を、心臓の高さより下げると血圧は上がります。逆に測定する部位を心臓の高さより高くすると血圧は下がります。
手首式の血圧計は、心臓と同じ高さで測ることが基本ですが、実際には心臓より低い位置で測ることが多いため、実際の血圧の数値より高くなることが多いようです。
ポイント!
血圧測定のときには、測定する部位を常に心臓の高さにすることが大切!
手首や手の指で測るタイプの血圧計は、コンピュータによって計測部位の違いによる誤差を修正するしくみになっています。しかし、高齢になって動脈硬化が進むと、手首や手の指では、正しい血圧が測定しにくくなります。
家庭用の血圧計でより正確に血圧を測定したいのなら、上腕で測るタイプの血圧計を選びましょう!
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正しい血圧測定方法

- 背筋を伸ばして座り、カフと心臓を同じ高さに調節する。タオルなどを使って調節するとよい。両腕の力を抜いてリラックスする。
- カフが心臓より低いと、血圧は高く測定され、カフが心臓より高いと、血圧は低く測定される。
- カフは、ひじに、かからないように巻く。
- 厚着をしてると、そでをまくりあげた時に、上腕部が圧迫されて正確に測れないので、血圧を測るときには、薄着で。
- 血圧測定は、1~2分、安静にしてから測る。
- 血圧測定は、朝(起床後1時間以内)と夜の決まった時間に。
- 降圧剤を飲んでる人は、服用前に測る。
- 測る前には排尿をすませ、深呼吸をしてリラックスする。
- 入浴や飲酒の直後は避ける。
- 結果を記録して、かかりつけの医師に見せるようにすると、仮面高血圧など病院では見つけにくいタイプの高血圧の発見に繋がる。
ま と め

- 血圧の測り方は、右腕で測るのが正しい!
- 念のため、最初だけ左右両方を測定し、高く測定されたほうの腕で測る。
- しっかりした病院だと、最初に両腕で血圧測定をして、その後は血圧の高いほうの腕で血圧を測定する。
- 血圧を測るときは、測定部位を心臓の高さにして測る。
- 家庭用血圧計で、より正確に血圧を測定したいなら上腕で測るタイプを選ぶこと。
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