風邪に効く食べ物や飲み物!熱・喉の痛み・下痢・咳にはコレ!
風邪は、早く治したーい!
でも、風邪の時って、何を食べたら早く治るんだろうと迷うことないですか?そこで今回は、漢方医に教えてもらった風邪を早く治す食べ物・飲み物をご紹介したいと思います。
ひとくちに風邪といっても、風邪の症状はさまざまです。熱が高い、喉(のど)が痛い、お腹が痛くて下痢をする、咳が止まらないなど風邪の症状によっても食べて良い物・悪い物とが違ってくるそうです。
たとえば、風邪で熱が高くても、のどの痛みが強い場合と、のどの痛みがない場合とでは、処方される漢方薬も違えば、風邪に効く食べ物・飲み物も変わってくるんだとか!
では、さっそく風邪の症状別に、風邪を早く治すために効果的な食べ物・飲み物をご紹介しますね♪
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目次
風邪の4つのタイプ

東洋医学では、風邪を症状別に、幾つかのタイプに分けて考えます。それぞれの風邪の症状に合った食べ物・飲み物をとることが、風邪を早く治すコツです。
では、風邪の症状別に、4つのタイプを見ていきましょう。
- 風寒型 (青い風邪)
ゾクゾク寒けがする・水っぽい鼻水 - 風熱型 (赤い風邪)
熱っぽさ・のどの腫れや痛み - 風湿型 (黄色い風邪)
下痢・吐き気などの胃腸症状 - 風湿型
せきが強い
それぞれのタイプは、風邪のひき始めと風邪の経過によってタイプが変わっていく場合もあります。その場合には、その時々の症状に応じたタイプに適した食べ物・飲み物をとるようにします。
また、それぞれのタイプが合体して表れる場合もあります。どの食べ物がいいのか迷ったときには、その時に自分が一番食べたいと思うものをとるようにすればいいそうです。
なぜなら、一番食べたいと思うものには、その時に体が必要としてる栄養が含まれてるからなんだそうです。
では、さっそく風邪のそれぞれのタイプに効く食べ物・飲み物を見ていきましょう。
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風寒型の風邪(青い風邪)に効く食べ物・飲み物
風 寒 型(青い風邪)
寒気が強いタイプ
【症状】
【症状】
- 風邪のひき始めで、ゾクッとした寒気
- 熱があり寒気がする
- 水っぽい鼻水が出る
- 頭痛、首や肩がこわばる
- のどの腫れや炎症はあまりない
このタイプの風邪は、体を温めて寒気を取り除くことが大切です。そのためには体を温める陽性食品をとって発汗を促すようにします。
陽性食品・陰性食品の詳細については、こちらをご参考になさってくださいね。 → 体を温める食べ物 冷やす食べ物 冷え性を治そう♪
風寒型(青い風邪)に適した食べ物・飲み物

- しょうが・ネギ・みょうが・くず・にら・ニンニク・しそ・紅茶・ワイン
- しょうがくず湯・しょうが紅茶・卵酒・にら粥

【材料】2人分
- しょうがのしぼり汁 小さじ1
くず粉 大さじ1
水400ml
黒砂糖 大さじ2
- 鍋に水を入れて沸騰させる。
- 1の鍋に生姜のしぼり汁、くず粉、黒砂糖を加え、よ~く混ぜるだけで出来上がり。

日本酒の熱燗50ccに、卵の黄身を入れて飲みます。卵の白身の部分は、体を冷やす作用があるので、体をより温めたいときには黄身だけを使います。
ショウガ・ネギ・みょうが・しそなどの発汗作用のある食材の使い方のポイントは、煮込まないことです。火を通し過ぎないことが大切!料理に使う場合には、仕上げの段階で鍋に入れて軽く火を通すようにするのがコツです。
ゾクゾクした寒気を感じ、肩や首にこりがある場合には、葛根湯の主原料である葛の根から作るくず粉を使うのもオススメです。ちなみに、くず粉は、葛根湯に使われている植物の葛の根から、でんぷんだけを取り出したものです。
では次に、風熱型(赤い風邪)に効く食べ物・飲み物を見ていきましょう。
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風熱型の風邪(赤い風邪)に効く食べ物・飲み物
風 熱 型(赤い風邪)
熱が高いタイプ
【症状】
【症状】
- 喉が赤く腫れて痛む
- 喉がかわく
- 熱で顔が赤くなる
- 鼻水や痰が黄色くなって、ねばり気がある
風熱型の場合には、発汗を促しながら、体の熱を取る食べ物・飲み物をとることが大切です。そのためには体の熱をとる陰性食品をとります。
ただし、果物の場合には、特定の果物にアレルギーをもってる方も結構いますので注意が必要です。
風熱型(赤い風邪)に適した食べ物・飲み物

- 梨・いちご・柿・キウイフルーツ・グレープフルーツ・スイカ・ゆず・パイナップル・バナナ・りんご・マンゴー・メロン
- 大根・ごぼう・れんこん・白菜・きゅうり・トマト・ミント・せり・なす
- 緑茶・菊花茶・ミントティー
- はちみつ大根(大根あめ)
大根れんこん汁(大根とれんこんの絞り汁に、はちみつ少々)
お茶うがい(緑茶)
※緑茶に含まれるカテキンには強力な抗菌・抗ウイルス作用があるので、冷ました緑茶で、よくうがいすると効果的です。
※はちみつは、ボツリヌス菌による健康被害を防止するため1歳未満の赤ちゃんには絶対に与えないでください。
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【梨の効能】
熱を下げる働きがあり、のどの乾燥、ねばり気のある痰、空咳、のどの炎症など、のどの不快症状を和らげます。発熱時の軽い脱水症状の改善にも有効です。熱っぽいときは、意識して多めに食べるといいでしょう。
梨は、煮ると体を冷やす効果が弱まります。冷え性や下痢気味の人は梨を煮て食べるのがオススメです。
【大根の効能】
胃腸の調子を整え、風邪の熱や、のどの痛み、咳、痰を改善する効果があります。利尿作用もあるので、むくみやお腹の張りがあるときにもオススメです。
では次に、風湿型 (黄色い風邪)に効く食べ物・飲み物について見ていきましょう。
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風湿型の風邪(黄色い風邪)に効く食べ物・飲み物
風 湿 型(黄色い風邪)
下痢・吐き気があるタイプ
【症状】
【症状】
- 下痢・吐き気・嘔吐・食欲不振
- 全身がだるい
- 頭が重い
梅雨時や夏にひく風邪の場合、このタイプの風邪が多くみられます。風湿型の風邪の場合には、体内の余分な湿(水分)を取り除きながら、消化のよい食事で胃腸の働きを整えます。
胃腸は温かい環境を好むので、冷えると下痢、食欲不振、胃もたれなどを起こしやすくなります。胃の調子が悪いときには、油っこい料理や生ものは避けましょう。また冷たい飲み物の摂りすぎにも注意しましょう。
湿(体内の余分な水分)を取るには、ゴーヤ、冬瓜(トウガン)、小豆(あずき)などの利尿効果の高い食べ物が効果的です。
また冷えによる腹痛やお腹の張り、吐き気に効く八角や、胃腸を温め、腹痛や下痢を鎮める効果のある山椒(さんしょう)、吐き気を防ぐシソやショウガもオススメです。
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風湿型(黄色い風邪)に適した食べ物・飲み物

- 小豆・ゴーヤ・冬瓜・八角・山椒(さんしょう)・シソ・ショウガ・緑茶・ハトムギ茶
- はちみつ緑茶・経口補水液(OS-1など)・蓮の実+おかゆ
- ※蓮の実には下痢を止める作用があるので、米と一緒におかゆにするといいでしょう。

下痢・嘔吐で失われるのは水だけではなく電解質も失われます。下痢・嘔吐が続いてるときには、スポーツドリンクでは電解質濃度が低すぎることと、また糖分が高すぎると、かえって吸収が悪くなり下痢の症状を悪化させてしまいます。
体力のある成人なら下痢・嘔吐のある風邪のときに、スポーツドリンクでもOKですが、脱水症状が悪化しやすい高齢者や小さなお子さんの場合には、OS-1などの経口補水液がオススメです。
ただし、OS-1は、他の飲み物と比べて、ナトリウム・カリウムを多く含んでいますので、脱水症状を防ぎたいときにだけお使いください。またナトリウム・カリウム制限を受けている方は医師にご相談なさってください。
では最後に、風燥型の風邪に効く食べ物・飲み物を見ていきましょう。
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風燥型の風邪に効く食べ物・飲み物
風 燥 型
咳が強いタイプ
【症状】
【症状】
- 咳(せき)が多い
- から咳(痰はないか、切れにくい痰)
呼吸器系の弱い人に見られる風邪の治りかけの症状です。燥(そう)の風邪は、大気の乾燥から来ると考えられています。大気と通じている肺は、もっとも影響を受けやすく肺の内部が乾いて熱を帯び、やがて咳、痰の症状が現れます。
このタイプの風邪には、肺を潤すような食べ物・飲み物がオススメです。
風燥型の風邪に適した食べ物・飲み物

【食べ物】
- 梨・かりん・はちみつ・きんかん・柿・ぎんなん・ゆり根・松の実・クレソン・大根・れんこん
- 梨のしぼり汁・かりんはちみつ・きんかんのはちみつ漬け
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「かりんのはちみつ漬け」の作り方の動画です↓

【クレソン】
一日一束(約50g)のクレソンには、咳止め効果があると言われています。近年の研究では、クレソンは喘息にも効果があることが分かってきました。
このクレソン、実は古くから薬草として使われ、中国では「西洋菜干(せいようせり)」という生薬名で、咳止めや解熱の漢方薬として使われてきました。
アメリカでは、クレソンは、栄養価の高い最強の野菜No.1に選ばれました。クレソンを買うときには、葉が黄色くなってるものは避け、新鮮なものを選びましょう。
【かりん】
水分を補って、体の乾燥にともなう症状を改善します。のどの炎症を抑え、咳止めや痰きりの効果があります。乾燥によるかすれ声の改善にも役立ちます。
【ゆり根】
肺や気管を潤し、咳止めやのどの渇きの改善に効果があります。ゆり根は、体を冷やす性質があるので、胃腸の具合が悪かったり、下痢をしているときは控えめに摂るようにしましょう。
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風邪のときの食事の注意点!

発熱して食欲がないときには、無理して食べないことです。
発熱したときに食欲が無くなるのは、老廃物発生の最大の原因となる食物の摂取を一時的にストップさせ、血液を浄化する反応です。一時的に空腹にすることで免疫力を強くする反応なので、食欲がないときには、無理して食べないことです。
ただし、食事がのどを通らないときでも、水分補給だけは心がけるようにしましょう。
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風邪は、ひき始めの対処が肝心だと言われています。早い段階で適切な対処をすることが風邪をこじらせずに早く治すコツです。
熱が出た、のどが痛い、吐き気がする、咳が出るなど・・・体から発信される苦しいサインに応じて、適切な対処をして風邪を乗りきっていってくださいね♪
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