生姜の効能とウルトラ蒸しショウガダイエット!痩せる生姜の使い方
生姜の体を温める効能が、ダイエットや冷え性に効くと評判です。生姜入りの商品が次々と発売され、今や生姜ブームになっています。
チューブ入りの生姜を持ち歩き、飲み物やお弁当、スープ、味噌汁、ラーメンなど、何にでも生姜を入れてしまう「ジンジャラー」も出現しています。
しかし生姜の人気は今に始まったことではなく、昔から、生姜は、その優れた薬効のため世界中の人々に愛されてきました。
中国では、漢方薬の7割に生姜が使われおり、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」では、生姜は「神からの治療の贈り物」といわれ、イスラム教の聖典「コーラン」には、生姜は「天からの聖なるスピリット」と記されています。
古代ローマ人は、食中毒などの解毒剤として生姜を使っていたそうです。
そこで今回は、昔から、人々に愛され続けてきた生姜の効能と、生姜を使った効果的なダイエット方法について取り上げてみました。
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現代人は冷え性が多い!体が冷えると、なぜダメ?

現代の日本人は、食生活や環境の変化により体温が低下しています。
人間は、体温が1度下がると、代謝は約12%落ち、免疫力は30%以上も低下します。生姜を食べて体を温めると、痩せやすくなるのは、新陳代謝が高まるためです。
また私たちは、35.5度の体温がずっと続いた状態だと、排泄機能が低下したり、自律神経失調症状やアレルギー症状が出やすくなります。そして、35度の体温では、ナント!ガン細胞が最も増殖します。
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気温や体温が下がる冬には、死亡率が高くなることや、1日の中で気温や体温が最も低くなる午前3~5時の時間帯には、死亡する人や発作を起こす人が多くなることからも、体温が人間の健康にとって、とても重要なことが分かります。
自分は暑がりだから大丈夫と思っている人も、実際は冷え性のケースも結構あります。手足が温かくても、お腹をさわると冷たい場合は、実は冷え性なのです。
かつては、冷えは、寒い冬の現象でしたが、エアコンの普及により「夏のほうが体が冷える」というおかしな現象が起きています。エアコンの普及と共に、屋外と室内の大きな温度差のために自律神経のバランスを崩して、手足の冷えで悩む人も増えています。
夏は外が暑いので、自分の体の冷えに気づきにくいのですが、汗かきの人も、実際は冷え性である場合が多いそうです。
また、現代人に多いうつ病も、漢方医学では「冷え」が招くと考えられています。うつ病の人に、生姜で体を温めて体温を上げる習慣をつけてもらうと、熟睡できるようになり、次第に体調がよくなり、うつ病を克服したケースもあります。
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生姜の素晴らしい効能

生姜には、さまざまな効能があります。

●体を温める
血行を促進して体を温め、冷え性を改善する。
●免疫力を高める
白血球の数を増やし、その働きを促進して免疫力をアップする。
●発汗・去痰を促す
血管を拡張して血行をよくして、体内のさまざまな管や腺組織を刺激して発汗や去痰を促す。
●咳を鎮める

脳の中枢に作用して咳をとる。
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●解熱作用
解熱・鎮痛剤として知られるアスピリンの80%程度の解熱作用があるといわれている。
●鎮痛・消炎作用
1日10~30グラムの生姜の乾燥粉末を投与することで、リウマチや関節炎に効果があったという実験結果がある。化学薬品の消炎・鎮痛剤には、胃炎などを起こす可能性があるが、生姜は胃壁を守る作用もあるので、その点でも安心。
●血液凝固を抑制する
血小板の粘り気をおさえて血液凝固を防ぐ。血栓ができにくくなるので、脳梗塞や心筋梗塞、高血圧などを予防・改善する効果もある。
●強心作用
生姜は心筋を刺激して、心筋の収縮力を高め、血管を開いて血流をよくする。脈拍や血圧をゆるやかに下げる。
●胃腸の消化・吸収能力を高める
胃腸の内壁の血行をよくして、胃腸の働きを活発にし、消化吸収を高める。
●胃潰瘍を防ぐ
生姜には、抗潰瘍成分が含まれている。胃潰瘍の原因とされるヘリコバクター・ピロリ菌を殺菌する作用もある。
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●吐き気をおさえる
二日酔いや、つわり、船酔いなどによる吐き気を抑える効能がある。抗がん剤や麻酔の副作用による吐き気にも効果的。
●抗菌・抗ウィルス・抗寄生虫作用
生姜には強い殺菌力がある。食中毒菌に対して抗菌作用がある。魚に寄生している寄生虫も駆逐するので、寿司に添えられてるガリは一緒に食べたほうがいい。

●めまいや耳鳴りを防ぐ
生姜は内耳の血行をよくして、めまいや耳鳴りを防ぐ効果がある。
●血中コレステロールを下げる
胆汁の排泄を促進して、血中コレステロールを低下させる。
●生殖機能を改善する
子宮、卵巣への血行をよくして、その働きを促し、月経を軽く、正常にする効果がある。不妊症にも効果を発揮する。男性の精子の運動率を高めるともいわれている。
●酸化を防止する
体内の活性酸素を除去する働きも期待できるため、ガンやアレルギーなどのほか、老化の予防にも役立つ。
●うつ病を防ぐ
漢方医学では、生姜は「気を開く」、つまり「うつ」を改善する作用があるとされてる。「気の病」の特効薬である漢方「半夏厚朴湯」の成分にもなっている。
●解毒を促して体内を浄化する
発汗や排尿、排便を促す作用がある。体内の毒素を排出し、浄化する。
参考:石原結實著「生姜力」
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ダイエットに使うならウルトラ蒸しショウガ!

生のすりおろし生姜を食べると、手足がポカポカして温かくなりますが、実は、その分、体の中心部分は、逆に体温が下がってしまいます。
生の生姜は、血管を拡張して血行をよくするので、手足は温かくなりますが、それは同時に、体内の深部の熱を、手足に送り出すことでもあるため、体の深部の体温は下がってしまうのです。
ところが、生の生姜を加熱したり乾燥させると、体の深部までポカポカ温めてくれるようになります!
これは、生の生姜に含まれるジンゲロールという成分を加熱すると、ショウガオールとジンゲロンという成分に変化するためです。
つまり、生姜は、加熱したり乾燥させることにより、体を芯から温め、脂肪を分解するというダイエットに極めて効果的な成分になるのです。

漢方医学では、生姜は2種類あり、1つは、生姜を乾燥させただけの生姜(ショウキョウ)と、もう1つが、生姜に熱を加えて乾燥させた黒っぽい乾姜(カンキョウ)とがあります。
日本でいう「ウルトラしょうが」は、漢方でいう生姜(ショウキョウ)のことをさし、「ウルトラ蒸しショウガ」は乾姜(カンキョウ)のことをさします。
「ウルトラ蒸しショウガ」は、「ウルトラしょうが」に、蒸す(加熱する)という手間を加えただけですが、ショウガオールの量が1.2倍も増え、乾燥させただけの「ウルトラしょうが」よりも3~4倍も体感温度が上がるそうです。
そのため、ダイエットに使うなら、絶対「ウルトラ蒸しショウガ」がおススメです。
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◆ウルトラ蒸しショウガの作り方

- 生姜を皮付きのまま、生姜のラインに平行に、1~2ミリの厚さにスライスする。
- 蒸し器の中にキッチンペーパーを敷き、重ならないように生姜を並べる。
- 30分程蒸す。はじめのうちは、レモンのような香りがするが、少し甘い香りがしてきたら、蒸しあがり。
- 天日なら1日。室内なら1週間程干す。
ウルトラ蒸しショウガの摂取量は、1日2~3グラム。刺激が強いので、一度に摂り過ぎると消化器を痛める恐れがあるので摂り過ぎに注意です。
ウルトラ蒸しショウガを手軽に摂取できるレシピは、何といってウルトラ蒸しショウガ紅茶でしょう。温かい紅茶に、ウルトラ蒸しショウガを一切れ入れて、黒砂糖かハチミツを入れて飲むと、体がポカポカ温まります。
これなら、いつでも手軽にウルトラ蒸しショウガを摂取できるので、毎日簡単に続けられます。
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紅茶でなくて、緑茶やお湯でもいいのでは?と思われるかもしれませんが、生姜紅茶を最初に提案した石原結實医師によると、それはダメ。
紅茶や黒砂糖は、漢方医学では、体を温める作用の陽性食品ですが、緑茶やお湯(水)、白砂糖は、体を冷やす作用の陰性食品なので、体をより温めたいのなら、紅茶と黒砂糖(またはハチミツ)のほうがいいそうです。

生姜には、さまざまな優れた効能がたくさんあります。ダイエットや美容以外にも生姜を日常的に使っていると、知らないうちに漢方薬を自然に摂取しているのと同じ効果を味わえます。
私も、今まで以上に、積極的に料理や飲み物に生姜を使っていこうと思います。
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