日焼け後の顔のケア!赤く腫れてヒリヒリする痛みを瞬時に取る対処法
うっかり日焼けしてしまい顔が赤く腫れると、後でシミになるのではないかと気になりますよね。
私も以前は、日焼けで顔が赤く腫れると、シミができないようにと焦って基礎化粧品を塗りまくってました。やり過ぎて、かえって痛くて眠れなくなったことも・・・。
「うーん・・なんか違う」とあれこれ試行錯誤した末に、とても簡単で安上がりな対処法に出会いました。
そこで今回は、顔が赤く腫れてヒリヒリ痛むときに、お肌の痛みを瞬時に取り、日焼け跡を早く治してくれる取っておきの対処法をご紹介したいと思います。
さらに後半では、美容皮膚科医 吉木伸子先生が伝授するシミ・しわ・たるみを作らない効果的な日焼け対策についてもお伝えしますので、最後までどうかお付き合いくださいね。
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目次
日焼け後の顔のアフターケア
1. 顔が赤く腫れて、ヒリヒリして痛いときのケア

日焼けした後に顔が真っ赤に腫れてヒリヒリして痛~い!そんな時には、湿潤療法でケアすると、痛みやかゆみがすぐに治まります。
湿潤療法は、ヤケドや外傷の新しい治療法として取り入れてる病院も増えています。従来の治療法と比べて、痛みが少なく早く治せると評判です。ちなみに日焼けは紫外線によるヤケドになります。
【顔が赤く腫れてヒリヒリする時の湿潤療法のやり方】
◆日焼け部分の面積が小さい場合は…
◆日焼け部分の面積が広い場合は…
◆日焼けで鼻の皮膚がむけた場合は…
1.消毒しない
2.ガーゼを当てない
3.乾かさない

◆日焼け部分の面積が小さい場合は…
- 市販のハイドロコロイド被覆材(ハイドロコロイド包帯・キズパワーパッドなど)を患部に貼る。痛みが激しい時は白色ワセリンを塗ってからハイドロコロイド被覆材を貼る。
◆日焼け部分の面積が広い場合は…
- 患部に白色ワセリンを何度も塗る。
◆日焼けで鼻の皮膚がむけた場合は…
- 白色ワセリンを一日に何度もぬるか、ハイドロコロイド被覆材を貼る。
ポイント
- ハイドロコロイド被覆材は、1日一回交換すること。
- 交換時には患部を流水で洗浄する。ただし、消毒薬は使わないこと。
- 赤みがなくなり、ヒリヒリ感がなくなれば治療終了。
- 使用する軟膏は白色ワセリンかプラスチベースのみ。
- オロナインH軟膏のように消毒薬を含んでる軟膏は、痛くなったり治りが遅くなるので使用しないこと。
- 軟膏を塗布したガーゼは、かえって痛みを増すので使用しないこと。
- 湿潤療法は、白色ワセリンを塗ったラップで覆う方法が一般的だが、顔はラップで覆いにくいため、白色ワセリンを何度も塗って湿潤状態に保つ。
1.消毒しない
2.ガーゼを当てない
3.乾かさない
(参考:新しい創傷治療)
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ハイドロコロイド包帯とは
ハイドロコロイド包帯は、キズパワーパッドと同じようなものです。傷にくっつかないので、はがす時に痛くありません。しかも、吸着性があるので、周りをサージカルテープで留める必要がありません。
私は、最初はキズパワーパッドを使っていたのですが、キズパワーパッドは、大きさが小さい割りに値段が高いのが難点。
ハイドロコロイド包帯のほうが、面積で比べるとケタ違いに値段が安いのと(市販のハイドロコロイド材で一番安い)、患部の大きさに合わせて切って使えるので使いやすくて便利です。厚さも薄くて、色も半透明なので目立ちません。
お近くの薬局に売ってない時には、ネット通販で手に入れることもできます。値段は店舗によって微妙に違うので、もし購入なさるときには、送料も含めて安いところを見つけてくださいね。→ ◆ハイドロコロイド包帯の値段のチェックはこちら
私は、最初はキズパワーパッドを使っていたのですが、キズパワーパッドは、大きさが小さい割りに値段が高いのが難点。
ハイドロコロイド包帯のほうが、面積で比べるとケタ違いに値段が安いのと(市販のハイドロコロイド材で一番安い)、患部の大きさに合わせて切って使えるので使いやすくて便利です。厚さも薄くて、色も半透明なので目立ちません。

お近くの薬局に売ってない時には、ネット通販で手に入れることもできます。値段は店舗によって微妙に違うので、もし購入なさるときには、送料も含めて安いところを見つけてくださいね。→ ◆ハイドロコロイド包帯の値段のチェックはこちら
でもさ、湿潤療法でケアすると、なぜ痛みがなくなるの?
日焼けによる炎症で肌がヒリヒリ痛むときに、湿潤療法でアフターケアをすると、即効で痛みが和らぎます。日焼けで痛みを感じるのは、患部が直接空気にふれて乾燥することによって痛みが起きます。
そこで白色ワセリンを塗ったラップや被覆材で痛い部分を覆えば、乾燥による神経の刺激がなくなり、その結果、痛みがなくなるのです。
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では次に、うっかり日焼けしてしまったときに、日焼けの症状を軽く済ませるために、私が日焼け当日に行っているケア方法についてご紹介しますね。日焼けは、初期の対処法によって、その後の症状が違ってきますよ。
2. 日焼け当日の顔のアフターケア

私は紫外線に当たりすぎて顔がほてってきた時は、帰宅後ただちに流水で顔を冷やします。よく冷やしたら、あとは、湿潤療法でケアします。
顔に白色ワセリンを使う場合は、より純度の高い白色ワセリン(サンホワイト)を使っています。
普通の白色ワセリンでも勿論OKなのですが、目のまわりに使うと、私はかゆみが出てしまうので、顔に使うときだけサンホワイトを使っています。
白色ワセリンには、純度の違いで色々な種類がありますので、敏感肌の方の顔のお手入れには、より純度の高い白色ワセリン(サンホワイト)を使うことをお勧めします。
→ ◆サンホワイトの種類と値段のチェックはこちら◆
あるいは、ハイドロコロイド包帯などを適当な大きさに切って顔にペタペタ貼ってもOKです。
または、白色ワセリンを塗った上からラップを貼り、サージカルテープで留めてもいいのですが、ただ、顔の場合はラップを貼りにくいので、ハイドロコロイド包帯やキズパワーパッドのような吸着性のある被覆材のほうが使いやすいです。
白色ワセリンだけを塗る場合には、乾燥しないように何度か塗り直します。日焼けした当日に、できるだけ早目に湿潤療法でアフターケアしておくと、日焼け後のダメージも少なくて早く治りますよ。

「白色ワセリンって油焼けしたりしないの?」とご心配な方は、こちらもご参考になさってください。後半で白色ワセリンの色々な種類についても詳しくご紹介しています。
→ ◆日焼けによる水ぶくれの処置 痛みがなく早く治る対処法
3. 睡眠を十分にとる

炎症を起こした皮膚の回復を早めるためには、睡眠を十分とることが大切です。なぜなら肌は寝ている間にしか再生しないからです。
表皮の奥の基底層というところで細胞分裂が起こって肌は新しく生まれ変わっていますが、この細胞分裂は人間が寝ている間にしか起こりません。
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しかも睡眠に入って初めの3時間位が肌にとって重要です。例えば、深夜2時に寝たとすると3時間後は朝5時になり、外はだんだんと明るくうるさくなってくるので、寝ていても睡眠が浅くなります。
暗くて静かなうちに肌再生を終わらせるためには、遅くても深夜1時位までにはベッドに入る必要があります。もちろん夜10時に寝ることができれば理想的ですが、忙しい現代人が夜10時に就寝するというのは、なかなか難しいでしょう。
美容皮膚科医の吉木伸子先生によると、夜12時までに寝られれば肌に負担はかからないそうです。ただし深夜1時を過ぎると、肌になんらかの影響が出るとのこと。日焼けした肌の修復のためには、できるだけ夜更かしはしないようにしましょう。
4. ビタミンCの内服

皮膚の再生の際には、ビタミンCが普段より体内でより多く消費されるため、多めにビタミンCを補うようにしましょう。ただし、一度できてしまったシミに対しては、ビタミンCの美白効果はあまり期待できません。
ビタミンCは予防的に摂取することで、シミ・しわの発生をある程度抑制することができます。海や山など紫外線の多い場所に行く2週間前からビタミンCを多めに摂ると、シミ予防に効果があるというデータもあります。
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日焼け後にやってはいけないこと!
1. 化粧水・美容液は初期の炎症が治まるまで控える

「日焼け後は、保湿して肌を守らなくちゃ」と、しみるのを我慢しながら化粧水や美白美容液をつける人が多いようです。私も昔はそうでした。しかし、赤く腫れてヒリヒリしてる肌に、化粧水や美容液をつけるのは、かえって逆効果。
化粧水や美白美容液に含まれてる成分によっては、皮膚に刺激を与えてしまい、日焼けによるダメージをかえって長引かせることになります。
美白のケアをしたい場合には、初期の炎症がおさまってから(早くても3日目くらいから)開始しましょう。その際は、ビタミンC誘導体配合の化粧水などが、刺激が少なくていいですよ♪(参考:スキンケア美容医学事典)
ただし、日焼け後でも、肌がしみたりヒリヒリしなければ、通常通りのお手入れでOK!日焼け後は、乾燥しやすくなることがあるので、保湿美容液を多めに使いましょう。
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2. かかない・むしらない
皮膚の皮をむしると色むらのようなシミが残るので、かいたり、むしらないで、むけ終わるまで保湿を続けましょう。 3. 日焼けした肌をさらに日光に当てない

日焼けした肌のダメージをこれ以上重症化させないように、外出時は日傘、帽子などで日に当たらないように気をつけましょう。ちなみに、帽子の場合は四方に大きなつばのある帽子で、つばの長さが7cm以上のものだと紫外線カット効果が高くなります(参考:知って防ごう有害紫外線)。
ただし、雪山やスキー場では雪面での反射が強いため、帽子をかぶっても、かぶらない場合と同程度の紫外線を浴びます。そのためスキー場では、顔に日焼け止めを塗って紫外線対策することが大切です。
肌が荒れているときの紫外線対策は、パウダーファンデーションか粉おしろいを使います。日焼け止めは肌に刺激が強いので、トラブルがあるときにはオススメできません。その点、パウダー類は、肌への負担も軽く、かつ紫外線を防ぐ作用もあります。
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ところで、室内にいるときや曇ってる日は、あなたは日焼け対策をしていますか?
しわ・たるみの原因となる紫外線A波は、ガラスを通りぬける性質があるので、室内にいても安心できません。また曇りの日も、薄い雲であれば紫外線の80%以上が通り抜けてしまいます。
では次に、美肌の大敵である紫外線A波・B波と日焼けとの関係について一緒に見ていきましょう。
日焼けはシミ・しわ・たるみの元凶

★紫外線B波は、ひどい日焼けをひき起こす
重度の日焼けは「サンバーン」と呼ばれ、一種のやけどを起こした状態になります。皮膚は赤く腫れあがり、ヒリヒリしてきて、ひどいときは水ぶくれができます。これは主に紫外線B波によるもので、日焼けしてから24時間でピークに達し、数日間続きます。紫外線B波はエネルギーが強く、火ぶくれなどの強い日焼けをひき起こし、シミや皮膚癌の原因となります。

紫外線B波はリゾート紫外線とも呼ばれ、夏の海や山、冬のスキー場などリゾート地では特に注意が必要です。日傘や帽子などで日光に当たらないようにすることで、紫外線B波は、ある程度防ぐことができます。
日焼け止め効果を表すSPF値は、紫外線B波を防ぐ効果を表したものです。
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★黒い日焼けの原因は紫外線A波
一方、「サンタン」と呼ばれる黒い日焼けの主な原因となるのは紫外線A波。紫外線A波は、B波よりエネルギーは弱いですが、雲や窓にさえぎられずに、ジワジワと肌の真皮まで到達します。紫外線A波は、B波ほど酷い日焼けを起こすことはありませんが、シミ・しわ・たるみの原因になります。紫外線A波は年間を通して注意が必要です。
日焼け止めに「PA+」~「PA++++」の4段階で表示されているのは、紫外線A波を防ぐ効果を表したものです。
赤く腫れたり、ぶつぶつができるのは光線過敏症が原因の場合も!

光線過敏症(日光アレルギー)は、日光によって湿疹などを起こします。健康な人ではトラブルが起きない程度の日光照射でも、日に当たった部分だけ赤く腫れたり、水疱や蕁麻疹ができたり、かゆみを伴なう湿疹などができます。
代表的なものは、以下のようなものです。
多 形 日 光 疹
光線過敏症の中で最も多い病気で、10代~20代の女性に多く見られます。日差しの強くなる3月~7月に発症することが多いです。首や手などの日の当たる部分に、かゆみを伴なう湿疹や紅斑、ぶつぶつした丘疹ができます。日光蕁麻疹と違い、日光に当たってから数時間後に症状が現れ、数日間続く傾向があります。
何もしなくても数日で自然と治ることも多く、加齢と共に自然に治っていくことも多いようです。
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光線過敏型薬疹
薬や湿布(モーラステープが有名)、香水などが原因で、わずかな日光に当たっただけで赤く腫れるような日焼けを起こします。 日 光 蕁 麻 疹
日光に当たった部位に数分から数十分以内に蕁麻疹ができます。日光を避けると消えるのが特徴です。 光線過敏症(日光アレルギー)について詳しくお知りになりたい方は、こちらもご参考になさってください。小児期・青年期・中高年に好発する光線過敏症についてご紹介しています。
→ ◆日焼けによる湿疹のケア!実は何かの病気の可能性も?!
→ ◆日焼けによる湿疹のケア!実は何かの病気の可能性も?!
では次に、美容皮膚科医として多くの書籍を著し、テレビなどにも出演している吉木伸子先生が伝授するシミ・しわ・たるみを作らない効果的な日焼け対策についてお伝えします。
日常生活での顔の日焼け予防対策

★日焼け止めはノンケミカルを選びましょう
日焼け止めの成分には、大きく分けて紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。紫外線吸収剤のほうが、かぶれなどのトラブルを起こす頻度が高いので、肌が弱い人は「紫外線吸収剤不使用」または「ノンケミカル」と表示されてるものを選びましょう。 ★日常生活ではウォータープルーフはNG
普段使いの日焼け止めは、ウォータープルーフ(耐水性)タイプはNGです。落ちにくいのでクレンジングのときに肌を傷めます。 ★日常生活ではSPF20、PA++の日焼け止めがオススメ!
日本皮膚科学会では、標準的な肌の人が日常で使うものは、SPF20、PA++を推奨しています。ただし、これは1m2の皮膚に2mgの日焼け止めを塗るという前提の話で、これを具体的な量で表すと、1回分の顔への使用量は、サクランボ2個分ぐらいです。

しかし、実際に女性が使う日焼け止めの量の平均は、この4分の1から5分の1。そうなると紫外線カット効果は、20分の1から30分の1にまで下がります。
しかも日焼け止めは、2~3時間おきに塗りなおさないと効果は下がってしまいます。特に水には弱いので、汗をかいたり、水に入ったときは必ず塗り直さないといけません。

★日焼け止めとパウダーファンデーションのダブル使いが効果的!
日焼け止めを厚塗りすると、肌がベタついたりメイクが不自然になったり、肌への負担も大きくなります。2時間置きに日焼け止めを塗り直すのも大変ですよね。そこでオススメなのが…
◆日焼け止めにパウダーファンデーションを重ねづけする方法です。
パウダーファンデーションにはSPF表示がなくても、紫外線カット効果があり、きちんと塗ればSPF20ぐらいの効果があるといわれます。

普段使いとしてなら、しっかり塗っておけば、それだけで日焼け止めを使わなくても一日中、日焼けを防いでくれます。
しかも水分を含まないパウダーファンデーションは、防腐剤や界面活性剤をあまり含んでいないので肌への負担も少なく、特に肌の弱い人にオススメです。
日焼け止めとパウダーファンデーションのダブル使いなら、日焼け止めを厚塗りするより肌に優しく、しかも紫外線カット効果も高まります。
紫外線によるシミができやすいほお骨の上の部分は、日焼け止めとパウダーファンデーションを少し厚めにつけます。(参考:新版 今さら聞けないスキンケアの正解)
★日焼けによる肌の老化防止には抗酸化力のある食べ物を!
日焼けによる肌の老化は、食べ物でも予防することができます。毎日の食事に、抗酸化作用の高い食べ物をとり入れることで、紫外線によるダメージから肌を守ることができます。その代表がビタミンCです。ただし、野菜や果物に含まれるソラレンと呼ばれる物質は、逆に日焼けを促進してしまいます。
ソラレンを多く含む食品には、レモン、オレンジ、キウイ、グレープフルーツなどの柑橘類、セロリ、しそ、パセリ、きゅうり、クロレラなどがあります。
ソラレンを多く含む食品は、朝食や昼食に摂らないように気をつけましょう。ただし、ソラレンは摂取して数時間で代謝されるので、夕食に摂るぶんには問題ありません。
肌老化防止のために摂りいれたい栄養成分
紫外線による肌の老化(光老化)を防ぐために、下記のような抗酸化作用の高い食品を積極的に摂りいれるようにしましょう。



(出典:新版 今さら聞けないスキンケアの正解)
海・山での日焼け予防対策

夏の海や山、冬のスキー場のように紫外線が強いところでは、しっかりした紫外線対策が必要です。強い日焼け止めは、毎日使うと肌の負担が大きいですが、短期間なら、あまり大きなトラブルは起こりません。
リゾート地での日焼け対策
- SPF30以上、PA+++以上の日焼け止め
- 乳液またはクリームタイプでウォータープルーフのもの
- 日焼け止めは厚めに塗る
- 汗や水で落ちたら、すぐに塗り直す(厚めにしっかり塗る)
肌 が 弱 い 人
- 顔だけはノンケミカルタイプのSPF20くらいの日焼け止めを使う
- 日焼け止めを厚めに塗り、パウダーファンデーションを重ねる
海ではラッシュガード(マリンスポーツ時の日焼けから肌を守るためのウエア)を着るのが一番確実です。
◆楽天市場でのラッシュガード売れ筋商品人気ランキング
でも水着の上にラッシュガードを着たくない時には、ひたすら日焼け止めの厚塗りを2時間おきに繰り返しましょう。

普通の日焼け止め乳液(1本100mlくらいのもの)であれば、1日か2日で1本使い切るくらいの量を使います。
また、ウォータープルーフの日焼け止めは、洗ってもなかなか落ちません。クレンジングを使っても簡単に落ちないものもあります。
海で何日か過ごす場合、毎晩きっちりクレンジングしていたのでは肌が乾燥します。ボディは特に保湿もおろそかになりがちなので、腕や足がカサカサして、かゆくなることもあります。
このような場合は、とりあえず軽めにクレンジングしておいて、最終日、帰る日になったら、しっかりクレンジングして落とすほうが良いでしょう。(参考:スキンケア基本事典)
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日焼け対策クイズ

日焼け対策についてのクイズです。あなたの日焼け対策は万全かどうか、ちょっとチェックしてみませんか?次の質問に、○か×でお答えください。
①女性は生理前には日焼けしやすい |
②日焼け後の乾燥には、こまめに水分補給するのがいい |
③日焼け後の乾燥した顔には、保湿のために化粧水をたっぷりつける |
【回 答】
①女性は生理前には日焼けしやすい→正解 ○
女性は生理前には黄体ホルモンの作用で日焼けしやすくなります。妊娠中やピルを飲んでるときも同様です。そのため、この時期はいつもより念入りに日焼け対策をする必要があります。 ②日焼け後の乾燥には、こまめに水分補給するのがいい → 正解 ×

日焼けした後は肌の乾燥が気になりますよね。そのために体の中からも水分補給をしたほうがいいと思いがちです。しかし、残念ながら水を飲んでも、肌の潤いには繋がりません。
体内の水分が不足するから肌が乾燥するのではなく、肌の保湿成分が減るから肌が乾くのです。現代人は水分を摂り過ぎる傾向があります。
のどが渇いていないのに肌のためにと無理に冷たい飲み物を摂るのは、むくみや低体温にも繋がるので、体のために良いことではありません。
特に、冷たい飲み物を摂ると、体が冷えて血行が悪くなり、肌の代謝を低下させてしまいます。(参考:美人肌になるためのスキンケア76の法則)
ただし、長時間強い紫外線に当たって発熱・頭痛・めまい・吐き気・嘔吐・倦怠感などの症状が出たり、日射病を起こした場合には、脱水状態になっているので、経口補水液などで速やかに水分補給をしてくださいね。
③日焼け後の乾燥した顔には、保湿のために化粧水をたっぷりつける → 正解 ×

肌のうるおいのために最も必要なのは化粧水だと思ってる人が多いようです。しかし、化粧水で肌に水分を与えても、蒸発してしまうので保湿にはなりません。
また肌が乾燥してくると、スプレータイプの化粧水を顔に吹きつける人もいます。しかし、化粧水スプレーは、乾くときに肌の水分まで一緒に蒸発して奪ってしまうので、余計肌の乾燥を招きます。
あるいは、化粧水が蒸発しないように乳液でフタをすれば保湿は万全だと考えてる人も多いようです。しかし、美容皮膚科医 吉木伸子先生によると、「油分でフタはできない!」とのこと。
たとえば、パンにバターをぬっておいても時間が経てば乾いてしまうように、油膜というものは、そこまで完璧に水分を守れるものではないんだとか。どんなに油をつけても、その間をぬって水分は逃げていきます。
つまり本当の保湿は、体の外から水分を取り入れるのではなく、セラミドなどの肌の水分を保つ成分が減らないようにサポートすることなのです。
セラミドとは
角質細胞の間を埋めている細胞間脂質の一つ。肌の水分の約80%を維持しており、肌のうるおいにとって重要な成分。肌に潤いを与えたいならば、水と結合するもの、すなわちセラミドやその他の保湿成分を与えなければなりません。つまり、肌のうるおいのために必要なのは、化粧水ではなく保湿成分を含む保湿美容液なのです。
化粧水は水分が多く、保湿成分をたくさん配合できません。つまり肌の保湿という点からは、化粧水はなくてもよいものなのです。(出典:スキンケア美容医学事典)
おわりに

日焼け後の肌は、赤く腫れてヒリヒリ痛んだり、水ぶくれやかゆみに悩まされることもあります。そんな時には湿潤療法で治療すると、痛みがなくなり早く治すことができます。
日焼け後は、皮膚の乾燥が特に気になりますが、皮膚の炎症が治まるまでは化粧水や美容液は控えるようにしましょう。
日焼けの本当の怖さは、日焼けやシミだけでなく、しわやたるみなどの肌の老化を早めることにあります。
雲っていても、涼しくても、室内にいても、私たちは少しずつ紫外線を浴びてしまっています。そのようなわずかな紫外線が蓄積して、シミやしわ、たるみになるのです。
肌の老化を防ぐためには、日常生活でうっかり日焼けしないように日頃から日焼け対策をしっかり行っていきましょう。
参考書籍
- キズ・ヤケドは消毒してはいけない 夏井睦著
- 傷はぜったい消毒するな 夏井睦著
- スキンケア美容医学事典 吉木伸子著
- いちばん正しいスキンケアの教科書 吉木伸子著
- 美容トラブルにさようなら 全国消費生活相談員協会監修
- 正しいスキンケア事典 吉木・岡部・小田共著
- 新版 今さら聞けないスキンケアの正解 吉木伸子著
- スキンケア基本事典 吉木伸子著
- 美容皮膚科医が教える美肌を作る朝と夜のスキンケア 吉木伸子著
- 正しい美容法でシミが消える! まちがったスキンケアがシミをつくる 高橋 八重子著
- 美人肌になるためのスキンケア76の法則 吉木伸子著
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