子供の咳が夜止まらない!家庭での14の対処法と名医選びのコツ
子供の咳が止まらないと、ママ・パパは心配になりますよね。
特に、夜ひどく咳き込んで吐いてしまう我が子を見てると、「何とか早く咳を止めてあげたい!」と思うことでしょう。
夜、子供の咳が止まらなくなると、熟睡が妨げられ免疫力も低下してしまいます。激しい咳は体力を消耗し、気管の粘膜も荒れます。
できるだけ咳が出ないように適切な環境づくりをしてあげることが、子供の咳を治すための近道です。
そこで、子供の咳が止まらないときの家庭でのケア方法や受診の目安など、ママ・パパが知っておくと役立つ情報をまとめてみました。
特に「名医選び」は、小さなお子さんを持つ親御さんにとっては、かなり重要な点ですよね。腕のいい医者にかかるかどうかによって、お子さんの回復の早さが違ってきます。
私も過去に「医者選び」で苦い失敗をしています。私の体験から学んだことも含めて、「名医選びのコツ」についても、詳しくご紹介しますね。
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記事は、咳に関するお役立ち情報をいろいろ書いたので、少し長くなっていますが、目次を付けておきますね。
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子供の咳が夜中に止まらない時の14の対処法(← 重要!)
子供の咳が、夜なかなか止まらないときの家庭でのケア方法を、14項目にまとめました。子供は、痰がつまりやすいため、痰を出しやすくすることがホームケアのポイントです。
1 寝かせるときは上半身を少し高く

咳が出てるときは、横になると余計に咳き込みやすくなります。寝かせるときは、上半身が少し高くなるようにすると、のどにからまった痰が切れやすくなるので少し楽になります。
クッションや枕や座布団などを、敷き布団の下に入れて、上半身が少し高くなるようにしてあげましょう。
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2 咳き込んだら、抱き起こして背中を軽く叩く

就寝中に咳き込んだ時は、子供をたて抱きにするか、あるいは子供を布団の上に座らせて上半身を起こします。
そして背中を優しくトントンと叩いたり、強めに背中をさすってあげると、痰が出しやすくなります。
背中をトントンと軽く叩くことで、気道の内側に貼りついている痰が少しずつ動き、取れやすくなるからです。

ただし、たて抱きにした時に、体を揺らすと吐き気が増すことがありますので、嘔吐のあるときは、抱っこしたら体をあまり揺らさないようにしましょう。
3 寝入るまでは横向きに寝かせる

咳が出てるときは、寝入るまでは、体を横向きに寝かせてあげましょう。そのほうが咳き込んで吐いても、吐いたものが、のどに詰まりません。
また横向きに寝かせたほうが、仰向けに寝るより、舌の位置の関係で気道(空気の通り道)が確保されやすいのです。
枕などを使い、横向きの姿勢を補助してあげるといいでしょう。
ただし、寝入ってからは、子供は自分にとって楽な姿勢をとっているので、無理に横向きにしなくても大丈夫です。
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4 水分を補給して、痰を切りやすくする
水分をとると痰が出しやすくなります。
ただし、一度に沢山水分をとると、咳と一緒に吐いてしまうことがあるので、スプーンなどを使って少しずつ、こまめに飲ませるようにしてあげてください。
冷たいものやオレンジジュースなどは、のどに刺激を与えて咳き込むことがあります。
湯ざまし、麦茶、子供用イオン飲料など刺激の少ないものを、人肌程度の温かさにして、少しずつ休み休み与えてあげましょう。
飲ませて良いもの・ダメなもの

5 鼻水をふき取る・吸い取る
赤ちゃんや子供の鼻水がひどいときは、市販の鼻吸い器で少しずつ鼻水を吸い取ってあげるといいですよ。
鼻吸い器は、いろいろな種類があります。どんな種類があるのかを知りたいときには、楽天市場をご覧ください。 → ◆楽天市場での鼻吸い器の販売状況はこちら

子供は鼻腔が狭く、大人より鼻水がのどに流れ込みやすくなります。
特に就寝中は、水平の姿勢のため、のどに流れ込んだ鼻水が溜まりやすく、それが刺激となり咳が出ます。寝るときに、上半身を少し高くするのは、このためです。
子供の鼻水をふき取る場合は、肌を刺激しない柔らかなティッシュで、こまめに拭き取ってあげましょう。
鼻水が多いときには、拭き取る刺激で鼻の下が、かぶれやすくなっています。白色ワセリンなどを塗っておくと、かぶれ予防になります。
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6 部屋の加湿

部屋の空気が乾燥していると、咳が出やすくなります。
洗濯物・ぬれタオルを室内に干したり、加湿器を使って、湿度50~60%を保つようにしましょう。
ただし、加湿器を使用する場合は、カビの温床にならないように、お手入れも忘れないでくださいね。
7 室温を一定に保つ
気温の急激な変化は、咳を誘発します。
室温は夏は25~28℃、冬は23~25℃に保ち、他の部屋にも出入りするようなら室温差が小さくなるように気をつけます。
体が温まりすぎても、かえって咳が出やすくなります。着せすぎや部屋の暖めすぎに注意しましょう。
8 こまめに掃除して、ほこりをためない

ほこりやダニ、ペットの毛なども咳の原因になります。こまめに掃除をして、布団も干しましょう。
ほこりがたまりやすい場所は、ふき掃除をして、室内をクリーンな環境にしておきましょう。
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9 時々 窓を開けて換気

部屋を閉め切っていると、室内の空気が汚れて咳の原因になります。
特に、冬は閉めきりがちですが、日中は1~2時間に1回は窓を開けて、新鮮な空気と入れ替えるようにしましょう。
10 エアコン・扇風機の風が子供に直接当たらないようにする

風に当たると、咳が出やすくなります。エアコンや扇風機の風、換気中の窓から入る風が、子供に直接当たらないように気をつけてあげてください。
寝かせる場所も、直接風が当たる場所は避けるようにしましょう。
11 咳だけならお風呂はOK!

症状が咳だけで、熱もなく機嫌もよく元気なら、お風呂やシャワーもOKです。お風呂やシャワーの湯気が、痰や鼻水をゆるくして出しやすくしてくれます。
ただし、微熱程度であっても、お子さんの様子が元気がないときには、無理してお風呂に入れないほうがいいでしょう。
お風呂に入れるかどうかはお子さんの全身状態を見て判断するようにしてください。判断に迷ったときには、かかりつけ医に聴いてみるといいですよ。
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12 食事はつるりとした、のどごしのいい食べ物を!
咳が出てるときには、水分が多めで、つるりとした、のどごしのいいものを食べさせてあげましょう。
のどの乾燥を防ぎ、痰を出しやすくするためにも、水分補給は大切です。食べ物・飲み物の温度は、人肌ぐらいの温かさに。
反対に、NG なものは、下記のとおりです。

- ビスケットなどボソボソしてるもの
- 粉っぽいもの
- みかんなど酸味の強いもの
- 味の濃いもの
- 冷たいもの・熱いもの
お腹がいっぱいだと咳き込んだときに吐くこともあるので、咳が出てるときは、母乳・ミルクや離乳食の量は、いつもより少な目にしましょう。
水分は、哺乳びんやストローで一気に飲ませると、咳き込んで吐くこともあるので、スプーンを使って少量ずつ与えましょう。
13 タバコは咳の大敵!子供のために禁煙を!

赤ちゃんや子供がタバコの煙を吸い込むと、気管支などの呼吸器を刺激し、咳が出やすくなります。タバコの煙は、子供の気管支炎やぜん息の原因にもなります。
またタバコの煙を吸うと、血管が収縮して血液が体のすみずみまで行き渡りにくくなります。
そうなると、血液中の酸素や栄養も十分体中に行き届かなくなります。その結果、体がだるくなったり、体が冷えたりします。
子供のいる家庭では、禁煙が原則です。同じ部屋で吸わなくても喫煙者の衣服や息には有害物質がいっぱいついています。
14 ぬるタイプの風邪薬が有効なことも!
市販のぬるタイプの風邪薬が、咳や鼻づまりによる不快な症状を和らげてくれる場合があります。使う前には、必ず医師に相談し、用法・用量を守って使用してくださいね。
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ところで、子供の咳は、大人と比べて長引くことが多いですよね。でも、なぜ子供の咳は、長引きやすいのでしょうか。次にその理由を見ていきましょう。

子供の咳のメカニズムを知ろう

★子供の咳が長引きやすいのは、なぜ?
子供は、のどや鼻の粘膜が弱く、また気管や気管支が狭いので、ちょっとした気温の変化でも咳をすることがあります。
しかも、子供の咳は、長引きやすいのが特徴です。
その理由は、子供は気管が狭く、肺をしぼませる力も弱いので、大人のように上手く痰を出せません。そのため、痰が詰まりやすく咳が長引きやすくなります。
また、子供は鼻腔が狭いので、鼻水が鼻の穴から出るより、のどに流れ落ちるほうが多くなります。
下図は、大人用のイラストですが、子供の場合は鼻腔がもう少し狭くなります。

鼻の粘膜が弱い子供は、少しの刺激でも鼻水が出やすくなりますが、大人のように上手く鼻をかめないこともあり、鼻水のほとんどが、のどに流れ落ちるため、しつこい咳の原因となります。
その上、子供は免疫が未熟なため、風邪が治っても、またすぐに新しい風邪をもらってくることも多いので、2週間以上、咳が長引くことも少なくありません。
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ところで、日中は少し咳が出る程度なのに、夜、寝てから、あるいは明け方に、咳がひどくなることって、よくありますよね。
でも、なぜ咳は、夜間や早朝に出やすくなるのでしょうか。次にその理由を見ていきたいと思います。

★夜中に子供の咳が止まらないのは、なぜ?

夜、就寝中は、咳が悪化しやすい時間帯です。
夜に咳がひどくなる理由は…
- 夜間は副交感神経が優位になり気道(肺までの空気の通り道)が狭くなるため、ちょっとした刺激でも咳が出やすくなる。
- 就寝中は水平の姿勢のため、のどに流れ込む鼻水が引っかかって咳が出る。
- 布団についたほこりやダニを吸い込むことで刺激になる。
- 気温の変化で咳が出やすくなる(布団に入って体が温まる・朝方の室温の低下など)。
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子供は咳き込んで、吐いてしまうこともよくあります。そんな時にはどうすればいいのでしょうか。次に一緒に見ていきましょう。

★子供が咳き込んで吐いてしまったけど大丈夫?

嘔吐のパターンにはいろいろありますが、咳き込んで吐いた後にスッキリした表情をしている場合は、あまり心配いりません。
赤ちゃんや幼い子供の胃は、体に対して真っ直ぐな上に、胃の入り口の筋肉が未発達なので、きゅっと締まっていません。
そのため、飲んだものなどが、胃と食道の間を行き来していることがあり、咳き込んで吐いてしまうことも、よくあります。
咳をして少々吐いても、機嫌がよく食欲もあるようなら大丈夫です。
しかし、吐く病気の始まりと咳が一緒になって出てきた可能性もあります。何度も吐くようなら、必ず受診しましょう。

また、お腹がいっぱいだと、咳をすることで吐きやすくなることがあります。咳をしてるときには、離乳食の量は控え目にしましょう。
そして水分も、哺乳びんやストローで一気に飲ませると、咳き込みやすくなります。
吐いた後に、すぐに水分をとると、また吐くことがあるので、30分ほど空けてからスプーンで一口ずつゆっくり与えてあげましょう。
咳が出るときは、寝入るまでは枕などを使って、横向きに寝かせてあげてください。そうすれば咳き込んで吐いた時でも、吐いたものが、のどに詰まりません。
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子供は大人と比べて、咳き込んだときの症状が激しく、しかも咳が長引きやすいので、「これは何か悪い病気なのでは?」と、ママ・パパは心配になりますよね。
そこで次に、咳が出る子供の病気には、どのようなものがあるのかを、簡単に見ておきましょう。

★咳が出る子供の病気 熱がある場合・熱がない場合
咳が出る子供の病気を、「熱がある場合」と「熱がない場合」に分けて表示したものが下図です。
あくまでも目安なので、必ずしもその病気ということではありません。詳しくは、医師の診察を受けてくださいね。


【こんな咳に注意!】
OK
OK
- コンコンと軽い咳は、一時的でほとんど心配無用。
- ゴボンゴホンという湿った咳は、風邪、インフルエンザ、肺炎などの疑いあり。
- ゼーゼーという咳は、小児ぜんそくの可能性大。
- ゼロゼロという痰が絡んだ咳は、急性気管支炎の可能性大。
- ケーンケーンという犬の遠吠えのような咳は、クループ症候群(急性喉頭炎)の可能性大。
- コンコンコンコンと連続した咳が夜間に多く出るときは、百日咳の心配あり。
- 突然激しく咳き込むときは、気道に異物が混入しているかも。
子供の咳が長引いているとき、病院へ連れていったほうがいいのかどうか、ママ・パパは迷うこともあるでしょう。
そんな時のために病院に連れていく目安を、次に確認しておきましょう。

病院に関するお悩みにお答えします

★子供の咳が止まらない時の受診の目安
咳が出ていても、軽いせきだけで機嫌もよく食欲もあり夜も眠れているようなら、家で安静にして様子を見ていてもいいでしょう。
しかし、咳がだんだんひどくなったり、咳で食欲がない、眠れないというときには病院へ行きましょう。
また、1週間以上咳が続くときは、熱がなくても受診しましょう。百日咳にかかっている可能性もあります。
また、激しい咳のために呼吸困難や、唇が紫色になるチアノーゼを起こしてる場合は、至急受診が必要です。

家庭で様子を見る
- ときどき軽い咳がでる
- 咳が出るが、食欲もあり機嫌も良く、よく眠れている
診療時間内に病院へ
- 咳が1週間以上続いている
- 発熱・発疹など、他の症状が出始める
夜間でも大至急病院へ
- 犬の遠吠えやオットセイの鳴き声のような咳をする
- 肩で息をし、胸がへこむほど苦しそう
- 呼吸が苦しそうで、小鼻がピクピクしている
- 激しい咳で飲んだり食べたりできない
- 激しい咳で眠れない
- 突然、声がかれてきた
- 胸がゼーゼー、ヒューヒューして呼吸が苦しそうで眠れない
- 突然のどに何かつまったように激しく咳き込む
- チアノーゼ(唇や爪が青紫色になる)が見られる
子供を病院へ連れていく目安が分かったところで、次に、何科を受診すればいいのかを確認しておきましょう。

★子供の咳が止まらない時は何科に行く?

大人の人が、咳が長引く時には、内科、耳鼻咽喉科、呼吸器科(呼吸器内科)、アレルギー科、心療内科(心因性咳嗽の場合)の選択肢があります。
しかし、子供の咳が長引いてる場合は、小児科か耳鼻咽喉科のどちらかに行く人がほとんどだと思います。
一般的には、子供の咳が気になる時には、小児科で診てもらうことが基本です。
ただし、子供の症状が、咳よりも「のどの痛みが強い」「鼻水の症状がひどい」「耳を痛がる」場合には、耳鼻咽喉科がオススメです。
耳鼻咽喉科は文字通り、耳・鼻・咽喉(のどのこと)の診療に特化したところです。
あるいは、咳の専門である呼吸器科へ連れていきたいと思う親御さんもいるでしょう。
ただし、呼吸器科の場合は、子供は診ない病院も多いので、行く前に必ず電話で確認したほうがいいです。
ちなみに私の住んでる地域の呼吸器科は、乳幼児を診てくれる病院はわずかです。電話で問い合わせても、「小児科へ行ってください」という呼吸器科が、ほとんどでした。
何歳から診てくれるかは病院によっても違いますが、高校生以上になると、どこの呼吸器科でも診てもらえるようです。
あるいは、子供の咳の原因が小児喘息っぽいと感じたときは、アレルギーにも詳しい小児科(小児アレルギー科)が、いいかもしれません。
なので、子供の咳が気になるときに受診する科は…
- 小児科
- 耳鼻咽喉科(のどの痛みや鼻水がひどい場合)
それでも、症状が良くならない場合には、医師に相談してみるといいですよ。小児科や耳鼻科の医師なら、他の病院へ受診が必要なときは、紹介してくれますよ。

★病院選びのときの注意点と名医選びのコツ(← 重要!)

病院選びのときに注意したいのは、内科小児科クリニックという看板をかかげてる病院で医師が一人の場合です。
この場合、その医師の専門が「内科」なのか「小児科」なのかを、あらかじめ病院のホームページなどで確認してから行ったほうがいいです。
今の日本の制度では、医師は自分の専門外の診療科でも看板に載せることができます。
つまり、外科のトレーニングしか受けていない医師が、内科を開業したり、内科医が小児科を開業することも出来るわけです。
そのため専門が内科の医師であっても、より多くの患者さんを集めようとして、自分の専門外の小児科も含めて内科小児科クリニックという看板を出している病院もあります。
内科出身の医師であっても、その後に経験を積んで、小児科の診療も高いレベルで行っている医師も中にはいます。
しかし、初めての病院で、その病院の評判を知らない場合には、医師の診療レベルまで私たち患者には、なかなか分からないと思います。
内科と小児科は、似てるように見えますが、大人と子供とでは扱う病気も違ってきます。
大事なお子さんを診てもらうのですから、やはり小児科が専門の医師に診てもらったほうが、より良い医療を受けられると思います。
複数の診療科を看板にかかげている病院で、しかも医師が一人の場合は要注意です。
私も、過去これで失敗しているので、新しい病院に行くときは、必ず病院のホームページで医師の経歴を見て、何科が専門の医師なのかを確認しています。
また、医師が「認定医」「専門医」「指導医」の資格を持っていれば、それも医師の経歴に書かれてあるので、医師の医療技術の質の高さを推し量る目安にもなります。
日本小児科学会の場合、今は認定医という名前はなくなっているようですが、ちゃんとした小児科医なら「専門医」の資格は持っていると思います。
ちなみに、一般的には、「認定医」→「専門医」→「指導医」の順番で、ランクが上がっていきます。
私も、咳が長引いていたときに、「指導医」の資格を持ってる呼吸器科の医師を探して診てもらったことがあります。
その医師は、さらに咳嗽専門医の資格も持っていたのですが、さすがに腕は素晴らしかったです。
ただ、そうはいっても、医師と患者とは、相性の問題もあります。ランクの高い資格を持ってる医師が、必ずしも自分にとって良い医師とは限らないこともありますので、そこら辺は難しいところです。
乳幼児期は、よく病気をする時期だけに、信頼できる小児科のかかりつけ医を持っておくことは、とても大切です。
耳鼻科や眼科なども、かかりつけの小児科医から紹介してもらうこともできますよ。

ところで、子供用の咳止め薬は、いろいろな種類が売られていますよね。ママが病院へ連れていく時間がない時など、市販薬でとりあえず応急処置をしたいと思うかもしれません。
しかし、それがかえって子供の咳を悪化させてしまうこともあります。では次に、市販の咳止め薬の使用について見ていきましょう。

子供の咳が止まらない時に市販薬を使ってもいい?

咳には、抑えていい咳と悪い咳とがあります。
薬で咳を抑えることで、侵入してきた異物(ウイルス・細菌など)を痰として吐き出すことができなくなり、かえって病気を悪化させることもあります。
病院に行くほどではないけれど、市販の咳止め薬でお子さんの咳を楽にしてあげたいと思うことがあるかもしれません。
しかし、乳幼児に使う薬は、処方薬が基本です。
自己判断で市販の咳止め薬を飲ませることは止めましょう。薬を使うときは、医師が処方した薬を医師の指示に従って飲ませてあげてくださいね。

おわりに

子供の咳が、なかなか止まらないときには、痰を出しやすくしてあげる環境づくりが大切です。
こまめに水分を与えるようにし、室内を乾燥させないように気をつけてあげましょう。
咳で苦しいときは、体を起こして背中を軽くトントンと叩いてあげたり、夜中の咳対策には、上半身を少し高くして寝かせてあげるといいですよ。
咳が長引いたり眠れないほどの咳は、体力を消耗するので、熱がなくても、きちんと受診してくださいね。
参考書籍
- 咳事典 咳を科学する 清益功浩著
- 0~6才 病気&ホームケア ひよこクラブ編
- 0~6才 病気とホームケア 加部一彦監修
- 赤ちゃんと子どもの病気とホームケア 三石知左子監修
- はじめてママ&パパの病気とホームケア 渋谷紀子監修
- 赤ちゃんと子どもの病気事典 武隈孝治著
- はじめての離乳食 上田玲子監修
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