2019年鏡開きはいつ?地域によって日が違うのはなぜ?


2019年の鏡開き!お正月の恒例行事がまたやってきます。鏡開きの日は、地域によっても違いがあります。でも、なぜ昔からの習わしに、地域差が生じたのでしょうか?

鏡開きでお汁粉
では、2019年(平成31年)の鏡開きはいつなのか、地域によって、なぜ鏡開きの日が違うのか、鏡開きでやってはいけないこと、鏡餅は、なぜ丸いのかについて、さっそく見ていきましょう。

2019年鏡開きはいつ?なぜ関東と関西では鏡開きの日が違うの?

<↑チョコ餅、美味しそう~!今年の鏡開きは、ちょっとアレンジしてみる?>


鏡開きは一般的には、1月11日


鏡開きの日は毎年変わりません。2018年も2019年も、そして2020年も同じ日に鏡開きは行われます。ただし、地域によっては、鏡開きの日に違いがあります。

なぜ鏡開きを行う日が地域によって違うのか、その原因の発端は、江戸時代にまで(さかのぼ)ります。

鏡開きは元々は、松の内(1月15日)が終わったあとの1月20日に行われていた習わしでした。

ところが、江戸時代に徳川三代将軍の家光が、慶安4年4月20日に亡くなってから、徳川幕府のお膝元である関東では、20日の月命日を避けて、1月11日になったといわれています。

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それに伴なって、松の内(門松を飾っておく期間)に鏡開きを行うのも、おかしいだろうということで、徳川幕府のお膝元である関東では、松の内も、15日から7日までに短くなったそうです。

お正月に家の門の前に置かれる門松というのは、年神様を家にお迎えするための目印のようなもので、年神様が最初に降りてこられるところとして飾ったものと考えられています。

鏡餅と門松A
つまり門松を飾ってある松の内は、年神様に、どうぞ我が家にお越しくださいとお迎えしていることになります。

しかし、松の内に鏡開きを行うと、年神様をお迎えしても、家の中には、年神様にお供えする鏡餅が、もうないということになり、それは年神様に対して大変失礼だろうということで、松の内が15日から7日までに変更になったということです。

地域によって鏡開きの日が違うのは、徳川幕府のお膝元である関東での風習が、全国的に広まっていかなかったためと考えられています。

このため、松の内を15日とする地域(関西)では、1月15日1月20日に鏡開きを行うことが多く、京都やその近隣では、1月4日を鏡開きの日としているところもあります。

日本全国の鏡開きの日のまとめ
鏡開きの日は一般的には…
関東地方 1月11日
関西地方 1月15日、または 1月20日
 

ただし京都府やその近隣の一部では、1月4日に鏡開きを行うが、中には、1月11日に鏡開きを行う家庭もある。

ちなみに、各地域の鏡開きの日は…
北海道 1月11日
秋田県 1月11日
新潟県 1月11日
愛知県 1月11日
京都府 1月 4日
大阪府 1月15日
広島県 1月11日
福岡県 1月11日 など


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鏡開きで、やってはいけないこと!

鏡餅スマイルみかんb

鏡開きでは、包丁や刃物を使ってはいけないとされています。包丁や刃物で切るのは縁起がよくないとされ、木槌(きづち)で叩いたり、手で割ったりして開きます。

これは、鏡開きが室町時代の武家の間で行われていたことから、刃物は切腹を連想させるといって、槌(つち)で砕き割ったことに由来するといわれています。

武家社会では、「切る」「割る」という言葉が嫌われていたため、「開く」という、末広がりに通じる、縁起をかつぐ言い方になりました。


豆知識
鏡餅を飾るのは、末広がりの「八」がつく12月28日からが良いといわれています。門松と同様に、12月29日は「苦餅」、31日は「一夜餅」といって避けられています。

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鏡開きとは

お雑煮d

お正月の間、年神様にお供えしておいた鏡餅をおろして、お雑煮やお汁粉に入れて家内安全を願って食べるのが鏡開きです。お正月に餅を食べる習わしは、宮中での「歯固めの儀式」に由来するといわれています。

お餅には、稲の霊が宿るため、食べると力が得られると考えられてきました。また、年神様へお供えした鏡餅をいただくことで、年神様の霊力をいただけると考えられ、その年を無病息災で過ごせると伝えられています。


豆知識  
年神様というのは、干支にちなんだ神様ではなく毎年同じ年神様が降りてくると考えられています。つまり2019年の年神様も、2018年の年神様も同じです。

年神様は、各家に、一年の実りをもたらすために高い山から降りてきて下さるお正月の神様のことです。

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鏡餅って、なぜ丸いの?

鏡餅とうさぎちゃんb
丸いお餅を重ねて、年神様にお供えする鏡餅ですが、なぜ鏡餅は丸いのでしょうか?

丸は、円満や豊穣を表す縁起のよい形とされ、古来から丸くかたどったものは、鏡を意味する場合がありました。

それは、歴代の天皇が継承する三種の神器の一つ、青銅でできた円形の八咫鏡(やたのかがみ)に由来するともいわれています。

古代、中国から日本に伝わってきた鏡は、白い青銅で出来ており、丸い形をしていて、裏にひもを通して、つるして使っていました。そして、表面をよく磨いて、姿が映るようにしていたそうです。

古典鏡
また鏡は姿を映すだけでなく心まで映す神聖なものとして大切にされてきました。

それで、神様にお供えするお餅も、縁起がよく神聖なものという意味から丸い形となり、鏡と呼んで大切に扱われました。

また鏡餅の丸い形は、人の心臓を表したものともいわれています。

上下に二つ重なっているのは、太陽と月を表していて、福が重なって縁起がいいと考えられたからだと伝えられています。

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★★★ ま と め ★★★

子どもと鏡餅b
2019年(平成31年)鏡開きは、1月11日(木)。松の内が15日までの地域では、1月15日1月20日に鏡開きを行うことが多く、京都やその近隣では、1月4日に鏡開きをするところもあります。

鏡開きは、お正月の間に年神様にお供えしていた鏡餅をいただくことで、今年一年も幸せに過ごせますようにと願う日本古来の習わしです。

2019年が幸せな一年となるよう祈りながら、鏡餅を入れたお雑煮やお汁粉をいっぱい食べて、この冬の寒さを乗り切っていきましょう。

2019年が、皆様にとって佳き年となりますように♪ 鏡開きお辞儀女性




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