女性が便秘しやすい原因 排便障害に男女差がある理由
あなたは毎日お通じがありますか?
昔から「快便は健康のもと」といわれるように、毎日スムーズに便が出ることは健康にかかせない条件ですよね。
ところが、便秘や便秘がちで悩む女性は、全体の6割以上もいると言われ、3~4日に一度しか便が出ないという人も非常に多く、中には10日間便が出ないという人もいます。今や女性にとって便秘は、国民病といえるかもしれません。
便秘になると、肌荒れやむくみ、太りやすい、腹部の膨満感など、さまざまな問題が出てきますが、便秘は、男性よりも女性に多い症状なのです。
でも、どうして女性のほうが便秘になりやすいのでしょうか?それでは、その原因を一緒に見ていきましょう。
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女性が便秘になりやすい原因

慢性の便秘に悩むのは、女性のほうが多く、特に20~40代に多くみられます。女性が男性に比べて便秘になりやすい要因としては次のようなことが考えられます。
★女性ホルモンの影響
生理前は、女性は、女性ホルモンの影響で便秘しやすくなります。
排卵から月経までの時期には、黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌されます。この黄体ホルモンは、体に水分を溜め込む性質があるので、大腸の腸壁から便の水分が吸収されて便が硬くなってしまいます。
また、黄体ホルモンは、排卵後に妊娠が成立した場合に備えて、子宮筋の収縮を抑制する働きがあるので、それが腸を動かす筋肉にも影響を及ぼすと、ぜん動運動が抑制され、便がますます出にくくなるのです。
排卵から月経までの時期には、黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌されます。この黄体ホルモンは、体に水分を溜め込む性質があるので、大腸の腸壁から便の水分が吸収されて便が硬くなってしまいます。
また、黄体ホルモンは、排卵後に妊娠が成立した場合に備えて、子宮筋の収縮を抑制する働きがあるので、それが腸を動かす筋肉にも影響を及ぼすと、ぜん動運動が抑制され、便がますます出にくくなるのです。
★身体的要因
女性は、排便にかかわる腹筋や横隔膜の筋力が男性に比べて弱いことが挙げられます。
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★精神的要因
女性は自宅以外でトイレを使うことを嫌がったり、外出先で排便をすることを恥ずかしがったりすることも多く、この羞恥心が、排便の機会を失う引き金となります。
これ、すご~くよく分かります。私も、外出先での排便は、かなり抵抗があります。デパートのトイレでも、きれいで、しかも誰も来そうにないトイレなら使用する場合もありますが、それ以外は、ひたすら自宅に着くまで我慢します。
これ、すご~くよく分かります。私も、外出先での排便は、かなり抵抗があります。デパートのトイレでも、きれいで、しかも誰も来そうにないトイレなら使用する場合もありますが、それ以外は、ひたすら自宅に着くまで我慢します。
★食生活の乱れ
朝食を抜いたり、無理なダイエット(特に炭水化物抜き)によっても便秘になります。朝食を取らないと「胃・結腸反射」が起こらないため、排便が起こりにくくなります。
また食事をとっている場合でも、炭水化物の摂取量が少なかったり、食事の全体量が少なくて、食物繊維が不足したりしていると便のもとになるものが少ないので便秘になります。
以前、健康を考えて糖質制限食を試したことがありましたが、確かに眠気解消やイライラ解消には抜群の効果があったのですが、物凄い便秘に悩まされ、やむなく断念した経験があります。炭水化物をとる量が少なくなると、私の場合は、酷い便秘になりました。
また食事をとっている場合でも、炭水化物の摂取量が少なかったり、食事の全体量が少なくて、食物繊維が不足したりしていると便のもとになるものが少ないので便秘になります。
以前、健康を考えて糖質制限食を試したことがありましたが、確かに眠気解消やイライラ解消には抜群の効果があったのですが、物凄い便秘に悩まされ、やむなく断念した経験があります。炭水化物をとる量が少なくなると、私の場合は、酷い便秘になりました。
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男性は、女性に比べると、ホルモンによる影響もなく、女性より筋力もあるので便秘に悩む人はそれほど多くありません。
男性に多い排便障害は、下痢のほうです。下痢は、ストレスや飲食などが原因で起こるものがほとんどで、ストレスなどが原因で起こる過敏性腸症候群に悩む人は、男性に比較的多くみられます。
しかし、男性も60歳代になると便秘のほうも急増します。加齢による腸管機能の低下や運動不足などが影響していると考えられます。
便秘は、働く女性に特に多い

ダノンジャパンのアンケートによると、特に便秘がひどく慢性的なのは、「働くママ」だそうです。
「働くママ」は、朝は子供を学校に送り出し、自分も慌ただしく出勤の身支度、会社に行けば、時間に追われる中で、会社のトイレで排便するのも抵抗があり、便意があっても排便を我慢しているうちに直腸反射が消えていきます。
帰宅後は夕食の支度をして、夜は残りの家事を片付ける、これでは時間に追われる毎日で、ゆっくり排便する機会も失われ便秘を招いてしまいます。
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また、「ひとり暮らしの働く独身女性」にも、慢性的な便秘に悩まされてる人が多いそうです。「ひとり暮らしの働く独身女性」は、朝食を毎日とる人が少なく、仕事時間は長く、さらに睡眠時間が短い傾向があります。
働く女性は、男性社会で男性と対等に仕事をしていくために人間関係のストレスも多く、暴飲暴食をしていなくても、ストレスが原因で腸内環境が悪化して便秘になってしまってるケースも少なくありません。
ストレスと便秘の関係

腸は自律神経によっても支配されています。特に関わりが深いのは副交感神経です。副交感神経が優位になっていて、リラックスした状態のときに腸はよく働いてくれるのです。
その反対に、交感神経の働きが活発になると、筋肉の動きが抑制され、肛門の筋肉も収縮して閉じてしまいます。
ストレスなどで緊張すると、お腹が空かなくなったり、便秘がちになってしまうのは、この交感神経の影響です。毎日快便の人というのは、この副交感神経の働きがうまくいってる状態の人です。
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女性は、ホルモンや身体的要因、精神的要因、またダイエットなどによる食事の量の少なさが原因で、男性よりも便秘になりやすい傾向があります。
特に働く女性は、さらにストレスの問題も加わり、便秘に悩む人が増えています。
便秘が続くと、肌荒れ・太りやすくなるなどの美容面だけでなく、イライラしたり、最悪の場合には便秘が原因で死亡するケースも、まれにあります。
奥さんが「働くママ」の場合には、ご主人は家事を全て奥さんに任せっきりにするのではなく、奥さんの大切な腸内環境をよくするためにも、家事や育児の分担をするなどの配慮も大切です。
奥さんの便秘が解消されれば、便秘によるイライラ感もなくなり、奥さんに笑顔が戻って家庭円満になりますよ♪
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豆知識 「腸は第2の脳(セカンド・ブレイン)」

腸(小腸・大腸)には、神経細胞が1億個もあり、ぜん動運動によって胃から入ってきた内容物を少しずつ肛門のほうへ向けて送り出します。
腸は全長7~9メートルもある長い管ですが、途中で運動が逆転することはありません。
腸は、脳の指示がなくても、内容物が入ってくると自動的に動き、食べた物に合わせて消化液やホルモンを分泌します。その証拠に、植物人間のように脳死の状態になっても、腸は正常に働き続けます。
このように腸神経は、独自のネットワークを形成していて脳の指示がなくても働くので、「セカンド・ブレイン(第2の脳)」ともいわれます。
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