アロマテラピーで認知症を予防!すぐに見られる効果もあった!?


認知症の予防に、アロマテラピーが効果があると聴いて、早速、私も使ってみました。

私は、両親(父は他界)とも認知症をわずらったため、人一倍、認知症予防に関心があります。予防は早い段階からやっておくに越したことはないですよね。

認知症予防に効くアロマ・リブレイン
欲張りの私は、自分の認知症予防だけでなく、認知症の母にも、改善効果があるかもしれないと期待して認知症のアロマテラピーをやってみました。

その結果、進行した認知症にはアロマテラピーは効果がないといわれていたにもかかわらず、思わぬ効果があったので、その事についてもお伝えしたいと思います。

その前に、なぜ特定の香りを嗅ぐと、認知症予防になるのか、その理由を見ておきたいと思います。

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なぜ香りで認知症の予防・改善ができるのか

認知症、なかでもアルツハイマー型認知症の場合、「もの忘れの症状が始まる前に、鼻が利かなくなる」ことは、前から知られていました。

ご家族にアルツハイマー病の方がおられる場合は、その事に既に気づいている人たちも少なからずいると思います。


私の母は、アルツハイマー病と診断される前から、鼻が効かなくなっていました。台所で、鍋を火にかけ、そのまま忘れてしまったときなど、普通なら、焦げくさい臭いで気づくと思うのですが、そのニオイに母は、気付かなくなっていました。


アロマテラピーによる認知症予防を考案された浦上克哉教授は、アルツハイマー病は、もの忘れの症状が始まる前に、嗅覚の低下が見られることに着目しました。


そして、アルツハイマー病が発症する前に、嗅神経を効果的に刺激すれば、アルツハイマー病の発症が食い止められるのではないかと考えたそうです。

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嗅覚は、五感の中でもっとも原始的で本能的といわれてる感覚です。視覚や聴覚と違い、嗅覚の場合は、ダイレクトに大脳辺縁系というところに刺激が伝わります。

この大脳辺縁系には、記憶の中枢である海馬があります。そのため嗅覚を刺激すると、海馬に直接刺激が伝わるため、衰えた記憶力を活性化することができます。


脳内に認知症の原因物質が溜まると、まず嗅覚が低下しますが、嗅神経は再生能力が高いので、嗅神経に活性化と鎮静化の刺激を繰り返し与えることによって回復させることができ、嗅神経に深く繋がってる海馬の活性化もはかれるというのです。

では、認知症の予防は、いつ頃から始めるのが効果的なのでしょうか?


いつから始めるのが効果的?

アロマテラピーによる認知症の予防効果D
アロマテラピーで認知症を予防するには、もの忘れの症状が軽い段階で使い始める事が大切です。

「軽い」と言っても色々ありますが、日常生活に支障をきたさないレベルで、ちょっと記憶に問題が出ているかなという段階で始めるのがいいそうです。

車の運転やお金の計算はできるけど、ちょっと前のことが思い出せない、買ったことを忘れて同じものをまた買ってしまうなど、もの忘れが多くなってきたかなと本人や家族が感じてきた段階でアロマテラピーを始めると、予防効果が特に期待出来ると言われています。

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また、もの忘れが全くない正常な段階からでも、認知症予防としてアロマの香りを嗅ぐことは効果的です。

認知症は、最初に脳内の変化が始まってから20年~30年かけて発病します。ですから、40代からでも認知症の予防に取り組んだほうが良いといわれています。


認知症予防に効果的なアロマレシピは?


認知症予防に効果的な香りの配合は下記のとおりです。

昼 用
ローズマリー・カンファー(2滴) + レモン(1滴)
夜 用
真正ラベンダー(2滴) + スィートオレンジ(1滴)

使用方法
昼用アロマは、午前中に2時間以上
夜用アロマは、就寝1時間前から2時間以上


アロマテラピーを効果的に行うには、品質の高い100%天然素材の精油(エッセンシャルオイル)を選ぶことが重要なポイントになります。

フランスではアロマテラピーは医療行為の一つとして位置づけられてるため精油(エッセンシャルオイル)は医薬品扱いですが、日本では雑貨扱いになるので、法規制もないために化学合成のものも売られていますので、購入するときには注意が必要です。

品質の高い精油(エッセンシャルオイル)の見分け方については、こちらをご参考になさってくださいね♪ → エッセンシャルオイル(精油)とアロマオイルの違い

※またアロマテラピーは、品質の高い精油を使っていても、体質に合わない場合には副作用が出る場合もありますし、使い方によっては逆効果の場合もありますので、注意が必要です。


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実際に使ってみた感想

← 我が家が使用したもの


認知症に効果的なアロマの昼夜セットの香りは、昼用はスーッとする感じで、夜用は甘い香りです。しかし認知症の母には、香りはあまり分からない様子でした。

ところが、その母の寝室に夜用アロマをディフューザーで流したところ、大きな変化が見られました。夜中に頻繁に起きてきた母が、熟睡して起きてこなくなったのです。

これには驚きました。今までそんなことは一度もなかったのです。その日は、母は深夜に一度だけトイレに起きただけで朝までぐっすり眠っていました。

母は認知症を発症してから深夜の徘徊が酷くて、抑肝散などの薬を飲んで、外に徘徊に出ることはなくなりましたが、それでも一晩にだいたい4~5回は起きてきます。

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母のドクターは、夜間頻尿のために目が覚めるのではないかと思い、夜間頻尿のお薬を母に飲んでもらったこともあるのですが、トイレに行かなくても、それでも母は深夜に何度も起きてきます。

不安や妄想、興奮などの認知症の周辺症状のため、母は夜は熟睡できなかったのです。だからといって、睡眠薬を使うと副作用が酷くて使えませんでした。

アロマテラピーによる認知症の予防効果E

実は、精油を購入する前に、開発元の販売会社(ハイパーブレイン)に問い合わせたところ、「アルツハイマー病発症から、かなりの年数が経過してる母のような重度の認知症の場合には、アロマテラピーによる改善は難しい」と、はっきりといわれていたので、正直それほど期待はしていませんでした。

ハイパーブレインの説明によると、アロマテラピーが認知症に効くというのは、予防について効果があるということで、認知症を既に発症してる場合には、初期の段階なら改善されたというケースもあるそうですが、海馬の萎縮が著しく進んでしまった重度の認知症の場合には、アロマテラピーによる改善は期待できないと言われました。

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でも実際、母に使ってみると夜の熟睡に関しては、かなりの改善効果が見られました。ただ、もの忘れや身の周りのことができないなどの認知症の中核症状には、全く効果がありませんでした。

ハイパーブレインの説明通り、進行した認知症の中核症状(記憶障害・見当識障害・判断力障害)は、やはりアロマテラピーでの改善は無理だと思います。

しかし、認知症の周辺症状の改善には、進行した認知症の状態でも、ある程度の改善は期待できるのではないかと思いました。

実際、母の場合は、夜の不安・興奮などの認知症の周辺症状の一部に効果がありました。

私も使ってますが、夜用アロマは実によく眠れます。夜用アロマの真正ラベンダーは、熟睡効果が高いです。

昼用アロマについては、使用前と使用後では、私も母も、特に変化は感じられませんでした。

夜用アロマに含まれる真正ラベンダーは、ラベンダーとは成分が異なりますので、効果も違ってきます。


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商品選びは慎重に!
その後、他の会社で販売されてる認知症予防のアロマが安かったので、購入して使ってみました。同じ効果なら安いほうがいいという安易なドケチ根性が、アダとなりました(泣)。

昼用・夜用とアロマの配合の割合は、ハイパーブレインと全く同じものなのですが、使ってみると効果の違いにビックリ!

夜の熟睡効果がハイパーブレインのアロマほど高くなかったため、母は再び深夜に何度も目覚めるようになってしまいました。

アロマは、その植物がとれる産地によっても、効果が全然違うといいますから、アロマテラピーで、より大きな効果を得たいときには、値段だけで決めると失敗する可能性が大です。皆さんも、どうかお気をつけくださいね。


アロマテラピーによる認知症の予防効果

アロマテラピーで認知症を予防A

私が認知症予防のアロマテラピーを行った効果については、10年後、20年後にならないと、はっきりと言えませんが、テレビで、もの忘れが進んできた方に1週間アロマテラピーを行った様子が放送されてました。

それを見ると、直前のもの忘れも、たった1週間のアロマテラピーでかなりの改善効果がありました。

アロマテラピーによる認知症予防は、まだ始まって年月が浅いですし、大量の検証データがあるわけではないので、はっきりとは分かりませんが、アロマテラピーを始める時期さえ遅くならなければ、認知症の予防効果は期待できるのではないかと思いました。

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まとめ

認知症予防のアロマテラピー
高齢化社会を迎えた我が国では、認知症の増加は大きな社会問題の一つとなっています。

いかに認知症を予防するか、さまざまな方法が取り上げられていますが、中でも、脳の中枢部に直接つながる嗅覚と記憶との関係は、このところ飛躍的に研究が進んでる分野なんだとか。

アロマテラピーによる認知症の予防は、認知症になりかけている人が行うと効果が高いですが、健康な人でも40代から予防を始めても早すぎることはないそうです。

また進行した認知症に対するアロマテラピーの効果は、もの忘れ自体を改善することはできませんが、認知症にともなう周辺症状の改善・緩和には効果がありました。

認知症予防は継続することが大切です。アロマテラピーはいい香りを嗅ぐだけで努力は要りませんから、楽しみながら続けていけると思います。

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